WiMAXは、どのプロバイダで契約しても速度や対応エリア等は変わりません。
違いは主に料金になります。
ところが、WiMAXを安く利用するには「月額料金」の他に「端末代」や「キャッシュバック」なども検討する必要があり、面倒です。
しかし、「利用期間の支払い総額」で選ぶことで、安いプロバイダが一目瞭然になります。
■主要プロバイダ6社の支払い総額比較表
このように、各期間で「BIGLOBE WiMAX」、「GMOとくとくBB WiMAX」が最安だとわかります。
一方、キャッシュバック無しの場合は「UQ WiMAX」「5G CONNECT」が最も安くなります。
キャッシュバックなど特典の受け取り方を比較して、最も安く使えるプロバイダを選びましょう。(後ほど詳細を解説します。)
プロバイダ | 特徴 | 最短受け取り | 受け取り方 |
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契約12ヶ月後 |
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▼詳細へ進む |
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契約の翌月 |
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▼詳細へ進む |
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契約時に適用 |
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▼詳細へ進む |
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契約時に適用 |
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- この記事のもくじ
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- 1安いWiMAXプロバイダを選ぶときの注意点
- 2【2024年11月】利用期間別の最安WiMAXプロバイダ
- 2-1半年利用なら最安!キャッシュバックが翌月もらえるBIGLOBE WiMAX
- 2-21年以上使うなら高額キャッシュバックがあるGMOとくとくBB WiMAX
- 2-3人気・知名度No.1! 端末が安く購入できるUQ WiMAX
- 2-4プランリニューアルによりシンプル&安くなった「5G CONNECT」
- 3WiMAXは契約者数3,800万人超え!定番のWi-Fiサービス
- 3-1WiMAXにはポケット型Wi-Fiとホームルーターがある
- 4【レビュー】編集部でWiMAXを契約して使ってみた
- 4-1ポケット型Wi-Fiの検証結果
- 4-2ホームルーターの検証結果
- 5WiMAXに関するよくある質問
- 5-1SIMのみ契約するならどのプロバイダが安い?
- 5-2口座払い(口座振替)ならどのプロバイダが安い?
- 5-3WiMAXの利用料金の内訳は?
- 5-4契約中のWiMAXを少しでも安く利用するには?
安いWiMAXプロバイダを選ぶときの注意点
安いWiMAXプロバイダを選ぶ際の注意点は以下の2点です。
- 最安のWiMAXプロバイダを選ぶときのポイント
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- 月額料金は数年ごとに変動する
- キャッシュバックの受け取りには条件や面倒な手続きがある
WiMAXの多くのプロバイダは、契約月から1年〜3年を目処に月額割引を実施しています。
言い換えると、「長期利用になるほど月額料金が高くなる」という仕組みになっています。
そのため、安いプロバイダを選ぶには、自分がどのくらい利用するのかを想定して「支払い総額」で選ぶことが重要です。
なぜなら、利用期間ごとに「最安値」と「最高値」のプロバイダを比較すると、支払い総額にはそれぞれ約40,000円もの差があるからです。
また、キャッシュバックを受け取るには条件や手続きがあることにも注意が必要です。
中には複雑な手続きがあるプロバイダもあるため、事前の確認が必須となります。
本記事では、「キャッシュバックの受け取り条件や注意点」についても詳しく触れているので参考にしてみてください。
【2024年11月】利用期間別の最安WiMAXプロバイダ
改めて、安く利用できるWiMAXプロバイダは次の4社です。
プロバイダ | ポイント |
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ここからは利用期間ごとに最安のWiMAXプロバイダを紹介していきます。
半年利用なら最安!キャッシュバックが翌月もらえるBIGLOBE WiMAX
- BIGLOBE WiMAXがおすすめな理由
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- 半年の利用では支払い総額が最安
- キャッシュバックが契約翌月に受け取れる
「BIGLOBE WiMAX」の特徴は何と言っても「安さ」です。
初月の利用料が無料な上、ほぼ無条件で翌月にもらえる11,500円のキャッシュバックも実施しています。
キャッシュバックを受け取ることで半年利用の支払い総額なら全プロバイダで最安、2年ほど利用した場合でも最安クラスで利用することが可能です。
また、解約違約金も発生しないため気軽に解約できます。
さらに、「BIGLOBE WiMAX」はSIMのみ契約や口座振替にも対応しています。
運営会社 | ビッグローブ株式会社 |
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月額料金 |
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キャッシュバック | 11,500円 |
初期費用 | 手数料:3,300円 |
解約違約金 | なし |
端末代 | 27,720円 |
スマホセット割 |
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支払い方法 |
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初月日割 | 非対応 |
翌月にもらえる11,500円キャッシュバックも実施
「BIGLOBE WiMAX」では2024年12月2日まで、11,500円のキャッシュバックを実施しています。
受取条件は「端末同時購入」のみで、手続きも簡単なため受け取れないリスクの低いキャッシュバックだと言えます。
また、「振込は翌月」というのも嬉しいポイントです。
手続きも簡単で、申込者が行うことは2つだけです。
STEP.1 | 申し込み時にHPに記載されているクーポンコードを入力 |
---|---|
STEP.2 | 「送金受取手続きのご案内」メールに振込先口座を記入して返信 |
STEP.3 | 指定口座登録完了の当日~数日後に振り込み |
「送金受取手続きのご案内」メールは、「キャッシュバック対象月」の月初1日目に、申し込み時に登録したアドレス宛に届きます。
なお、「BIGLOBE WiMAX」ではSIMのみの契約もできますが、その場合はキャッシュバックの対象外となります。
1年以上使うなら高額キャッシュバックがあるGMOとくとくBB WiMAX
- GMOとくとくBB WiMAXがおすすめな理由
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- 34,600円のキャッシュバックが有り、1年ほどの利用なら総支払い額が最安
- 36回分割払いにすると端末代が実質0円になる
- 他社からの乗り換えの場合は最大40,000円のキャッシュバック
GMOとくとくBB WiMAXは、光回線のプロバイダも行う大手インターネットグループのGMOが運営しています。
キャッシュバックは新規申し込みで34,600円、他社からの乗り換えであれば最大40,000円を受け取ることができます。
また端末を36回分割払いで購入した場合、「端末分割払いサポート」(月770円×36ヶ月間割引)が適用され、端末代が実質無料になります。
そのため「GMOとくとくBB WiMAX」は20社以上あるプロバイダの中でも、1年以上なら最安値でWiMAXを利用できます。
運営会社 | GMOインターネットグループ株式会社 |
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月額料金 |
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キャッシュバック |
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初期費用 | 手数料:3,300円 |
解約違約金 | 0円 |
端末代 | 27,720円 ※分割払いでは実質無料 |
スマホセット割 |
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支払い方法 |
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初月日割 | 対応 |
GMOとくとくBB WiMAXのキャッシュバック受け取り方法
▲引用:公式サイト
2024年11月現在、新規申し込み者を対象に34,600円のキャッシュバックを実施しています。
受け取るためには複数の手続きがあるので、しっかりと把握しておきましょう。
やること | 備考 | |
---|---|---|
STEP.1 | 申込完了後に郵送で届く「登録証」に記載されている以下を用意
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基本メールアドレスとパスワードは【STEP2】で使用します。 |
STEP.2 | 専用サイトにログインする | - |
STEP.3 | 契約から11ヶ月後に届くメールに記載されたURLから、受取口座を登録 |
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STEP.4 | 最短で翌月に振込完了 | - |
まず、キャッシュバックを受け取るには、「GMOとくとくBB WEBメール」と呼ばれるメール管理サイトへのログインが必要です。
▲「GMOとくとくBB WEBメール」のログイン画面
ログイン先のURLは申込完了後に郵送で届く「登録証」に記載された、「基本メールアドレスのドメイン」ごとに異なります。
ログイン先が一覧になっているこちらのサイトから確認しましょう。
契約から11ヶ月後に振込先の口座番号などを登録する連絡メールが「GMOとくとくBB WEBメール」に届きます。
連絡メールに記載してあるURLにアクセスし、期限内に振込先の口座番号などを登録します。
なお、期日までに返信を行わないとキャッシュバックを受け取ることができません。
くれぐれも注意してください。
人気・知名度No.1! 端末が安く購入できるUQ WiMAX
- UQ WiMAXがおすすめな理由
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- 最新端末が20,988円割引!半年前後の利用なら最安
- WiMAX本家という抜群の信頼感がある
- 実店舗で契約できるので初心者も安心
「UQ WiMAX」は、WiMAXの本家であるUQコミュニケーションズが提供するサービスです。
新規申し込みで端末代金が20,988円割引となり、6,732円で購入できます(UQ WiMAXおトク割)。
申し込み時に自動的に割引されるため、面倒な手続きも一切ありません。
また、WiMAXプロバイダの中では唯一、店舗での対面サービスを受けることができるため、Wi-Fi初心者でも安心です。
運営会社 | UQコミュニケーションズ株式会社 |
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月額料金 |
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キャッシュバック | なし |
初期費用 | 手数料:3,300円 |
解約違約金 | なし |
端末代 | ※機種変更の場合は9,900円 |
スマホセット割 |
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支払い方法 |
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初月日割 | 対応 ※解約時も日割り |
プランリニューアルによりシンプル&安くなった「5G CONNECT」
- 5G CONNECTがおすすめな理由
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- 月額料金が5ヶ月分無料
- 2年利用で端末代金が実質無料になる
- 「1ヶ月お試しモニター」が利用可能
「5G CONNECT」は、「AiR-WiFi」や「MUGEN WiFi」を提供している株式会社FREEDiVEが運営する、格安のWiMAXプロバイダです。
2024年7月にプランが一新され、シンプルかつ安く利用できるようになりました。
月額料金が5ヶ月分無料になるキャンペーンのほか、端末も24回払いで購入すると端末代相当が割引(24ヶ月間1,155円)されるため、実質無料になります。
さらに5G CONNECTは、30日以内に解約すれば手数料や月額料金が無料になる「1ヶ月お試しモニター」を実施しています。
一方で、多くのWiMAXプロバイダが対応している「au、UQモバイルのスマホセット割」には非対応。au、UQモバイルユーザーはほかのプロバイダを選んだほうが安くなります。
運営会社 | 株式会社FREEDiVE |
---|---|
月額料金 |
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キャンペーン |
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初期費用 | 手数料:3,300円 |
解約違約金 | なし |
端末代 | 27,720円 ※2年利用で実質無料 |
スマホセット割 | なし |
支払い方法 |
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初月日割 | なし |
WiMAXは契約者数3,800万人超え!定番のWi-Fiサービス
WiMAXは、工事不要でネット回線が導入できる高速Wi-Fiサービスです。
提供しているのはUQモバイルを提供しているUQコミュニケーション株式会社となり、その契約者数は約3,800万人以上にも及びます。
編集部が実際に契約をして使用感を確かめた結果、WiMAXの特徴として以下のことがわかりました。
- 編集部による実機検証でわかったWiMAXの特徴
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- 平日・夜間・週末ともに、安定した速度
- 地下鉄や高層ビルでも快適な動画視聴が可能
- 接続端末4台までは速度低下はなし
WiMAXは、ネット回線が混雑する夕方や休日でも安定した通信速度を発揮し、電波の繋がりにくい場所でも快適に動画を観ることができました。
また、複数の端末を同時に接続しても速度が安定しているため、2〜3名程度が同時に利用しても問題ないという結果となりました。
詳しい実機検証については以下にて解説しています。
気になる方はぜひ参考にしてください。
【レビュー】編集部でWiMAXを契約して使ってみた
WiMAXにはポケット型Wi-Fiとホームルーターがある
▲左)ポケット型Wi-Fi/右)ホームルーター
WiMAXには持ち運び可能な「ポケット型Wi-Fi」の他に、据え置き型の「ホームルーター」があります。
どちらも工事不要なため、すぐにWi-Fiを利用できます。
それぞれの最新機種について詳しく知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。
なお、ホームルーターはコンセントに挿すだけで利用できることから「挿すだけWi-Fi」や「置くだけWi-Fi」とも呼ばれます。
どちらも月額料金や端末代は同じです。
外出先でもWi-Fiを利用したい人はポケット型Wi-Fi、自宅でWi-Fi環境をつくりたい人はホームルーターと、目的に合わせて選ぶと良いでしょう。
【レビュー】編集部でWiMAXを契約して使ってみた
WiMAXで利用できる最新のポケット型Wi-Fiとホームルーターを編集部で契約し、その使用感を調査しました。
ポケット型Wi-Fiの検証結果
▲引用:UQ WiMAX公式サイト
ポケット型Wi-Fiの最新機種「Speed Wi-Fi 5G X12」を使ってみた結果について解説していきます。
▲端末が梱包された箱。SIMカードが同梱されています。
- 検証項目
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- 平日の夜や週末でも問題なく使えるのか?
- 地下鉄のホームや車内の速度は?
- 高所や人混みは速度が低下する?
- 同時接続で何台つなぐと速度が低下するのか?
平日の夜や週末でも問題なく使えるのか?
平日と週末の日中と夜の速度を検証しました。
都内の編集部員宅で計測した結果は以下の通りです。
平日12:00平均 | 平日22:00平均 | 週末12:00平均 | 週末22:00平均 | |
---|---|---|---|---|
下り速度 | 54.3Mbps | 55.0Mbps | 84.2Mbps | 47.0Mbps |
上り速度 | 47.8Mbps | 35.5Mbps | 47.3Mbps | 7.8Mbps |
Ping値 | 32ms | 38ms | 39ms | 57ms |
※平日は月〜金のうち2日間、同時刻に3回ずつ計測した合計6回の平均値、
※週末は土日に3回ずつ計測した合計6回の平均値を記載
平日・夜間・週末と、いつでもそこそこの速度が出る安定のクオリティーと言えます。
なお、今回の調査では4G環境での調査となりましたが、たまにつながる5G接続時には150Mbpsほどの速度になることもありました。
動画視聴ができない、止まってしまうなどのトラブルもなく利用できました。
また平日はオンライン会議でも使用してみましたが、問題なく対応できました。
今後さらに5G対応エリアが拡大していくことも考えると、今後のWiMAXでは「常時、高速」なWi-Fiを利用できるようになっていく可能性が高いと言えそうです。
地下鉄(都営大江戸線・新宿駅)のホームや車内の速度は?
続いて東京最深部を走る地下鉄「都営大江戸線・新宿駅」でも速度テストを実施しました。
結果は以下の通りで、拍子抜けするほど問題なくつながりました。
また、東中野〜新宿間においては車中でもYouTubeの視聴はサクサクでした。
平日・昼平均 | 平日・夕方平均 | |
---|---|---|
下り速度 | 70.0Mbps | 53.3Mbps |
上り速度 | 15.8Mbps | 12.2Mbps |
Ping値 | 56ms | 59ms |
YouTube視聴 ★5…快適 ★4…良好 ★3…可能 ★2…困難 ★1…不可 |
|
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web閲覧 ★5…快適 ★4…良好 ★3…可能 ★2…困難 ★1…不可 |
|
|
※検証は12:00、18:00の前後1時間内、3回ずつ計測した平均値を記載。
YouTubeは画質480pで視聴、webはYahoo!トップページを閲覧
高所や人混みは速度が低下する?
さらに人混みの中でのつながりやすさをチェックするべく、渋谷のスクランブル交差点で速度を計測してみました。
▲平日昼間の渋谷駅前。スクランブル交差点のあたりで計測
平日とはいえ、さすがの人混みの中では多少の速度低下が見られましたが、接続が切れるなどの致命的な現象は起こりませんでした。
下り速度 | 上り速度 | Ping値 | |
---|---|---|---|
渋谷・駅前 | 12.1Mbps | 5.4Mbps | 54ms |
続いて、高所でのつながりやすさを検証するべく都内の高層マンション(16階)でも速度を計測しました。
▲マンション16階にて計測
下り速度 | 上り速度 | Ping値 | |
---|---|---|---|
高所(東京都) | 41.3Mbps | 8.3Mbps | 51ms |
※検証は平日の午後(12:00〜19:00)に計測した6回の平均値。
今回調査した高層マンションでは、問題なくつながりました。
しかし、建物に屋内アンテナが設置されていない場合は、一般的に、高層階ほどつながりにくくなる可能性が高まります。
もし、通信状態が良くない場合はプロバイダへ相談してみることをおすすめします。
また、オフィスビルや大規模な施設であればビル自体に屋内アンテナが設置されていることも多く、高層階でもほぼ問題なく通信可能です。
調査を行った東京都庁の展望台(45階・地上202m)でもしっかり高速通信が可能でした。
同時接続は最大4台程度なら問題無し
一般的に、ポケット型Wi-Fiは接続台数が増えると速度が落ちる傾向があります。
最大接続16台を謳っている「Speed Wi-Fi 5G X12」では、何台までストレスなく使えるのでしょうか?
編集部では同時接続による速度の変化をテストしてみました。
下り速度 | 上り速度 | Ping値 | |
---|---|---|---|
1台(スマホのみ) | 62.8Mbps | 38.2Mbps | 66ms |
2台 | 43.4Mbps | 26.2Mbps | 75ms |
3台 | 46.8Mbps | 28.2Mbps | 68ms |
4台 | 39.2Mbps | 32.8Mbps | 84ms |
5台 | 28.4Mbps | 35.1Mbps | 93ms |
6台(スマホ5台数+PC1台) | 26.5Mbps | 33.2Mbps | 94ms |
7台(スマホ5台数+PC2台) | 31.3Mbps | 29.1Mbps | 113ms |
8台(スマホ5台数+PC3台) | 28.7Mbps | 33.0Mbps | 136ms |
9台(スマホ5台数+PC4台) | 24.6Mbps | 7.8Mbps | 115ms |
10台(スマホ5台数+PC5台) | 20.2Mbps | 5.8Mbps | 135ms |
※4G環境下にて検証
※各端末でYou Tube、TikTokを視聴した状態で計測した3回の平均値を記載
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結果は、5台目くらいから端末によって少しづつ遅延を感じるようになり、測定速度の数値にも低下が見られるようになりました。
しかし、予想に反して4台目までの接続においては、体感も測定速度も問題ありませんでした。
一般的にポケット型Wi-Fiは一人暮らしに最適と言われますが、カップルなど2人暮らしでも、用途によっては十分となる可能性もありそうです。
- 検証の総評
-
1週間ほどSpeed Wi-Fi 5G X12を利用した結果、「いつでもどこでも安定してつながる」というのが率直な印象です。
地下でも高所でも利用でき、人混みの中でもそれほどストレスを感じることがありませんでした。また、5Gエリアで利用できる場所では、さらに高速通信が可能になりました。
一方、使ってみてわかった最大のデメリットは「端末の操作性は良いとは言えない」ことです。
タッチパネルが無く、周波数などの切り替え時に何度も物理ボタンを押して操作しなければならないのは、想像以上のストレスでした…。速度やつながりやすさといったスペックは申し分ありませんが、使い勝手に関しては、もう一歩…といったところでしょうか。
ホームルーターの検証結果
▲引用:UQ WiMAX公式サイト
続いて、ホームルーター「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」の検証結果について解説していきます。
▲端末が梱包された箱。SIMカードが同梱されています。
- 検証項目
-
- 平日の夜や週末でも問題なく使えるのか?
- 高所は速度が低下する?
- 同時接続で何台つなぐと速度が低下するのか?
平日の夜や週末でも問題なく使えるのか?
平日と週末の日中と夜の速度を検証しました。
都内の編集部員宅で計測した結果は以下の通りです。
平日12:00平均 | 平日22:00平均 | 週末12:00平均 | 週末22:00平均 | |
---|---|---|---|---|
下り速度 | 119.0Mbps | 71.7Mbps | 101.4Mbps | 89.1Mbps |
上り速度 | 12.9Mbps | 10.7Mbps | 13.8Mbps | 14.6Mbps |
Ping値 | 39ms | 43ms | 42ms | 40ms |
※平日は月〜金のうち2日間、同時刻に3回ずつ計測した合計6回の平均値、
※週末は土日に3回ずつ計測した合計6回の平均値を記載
ご覧の通り、平日・夜間・週末と、いつでも一定以上の速度が出る安定の通信品質と言える結果になりました。
なお、今回の調査では4G環境での調査となりましたが、5G接続時には200Mbpsほどの速度になることも。
5Gエリアでの利用を想定している人であれば、高速通信の恩恵を受けられるでしょう。
高所での利用だと速度は低下する?
▲マンション16階にて計測
下り速度 | 上り速度 | Ping値 | |
---|---|---|---|
高所(東京都) | 46.0Mbps | 149.7Mbps | 38ms |
※検証は平日の午後(12:00〜19:00)に計測した6回の平均値。
今回調査した高層マンションでは、ポケット型Wi-Fiと大きな差はなく、問題なくつながりました。
しかし、建物に屋内アンテナが設置されていない場合は、一般的に、高層階ほどつながりにくくなる可能性が高まります。
また、オフィスビルや大規模な施設であればビル自体に屋内アンテナが設置されていることも多く、高層階でもほぼ問題なく通信可能です。
同時接続で何台つなぐと速度が低下するのか…を検証
続いて、編集部の企画会議で同時接続時の速度や安定性を検証してみました。
WiMAXに限らず、Wi-Fi端末は接続台数が増えると速度が落ちる傾向がありますが、Speed WiFi HOME 5G L13は何台までストレスなく使えるのでしょうか?
- 検証概要
-
- 場所………東京都新宿区
- 日時………2024年2月3日(土)17:00頃
- 使用端末…PC(Win/Mac混在)×5台
スマホ(iOS/Android混在)×5台 - 検証方法…参加者5名が以下を実施
- 各自のPCを「L13」へ接続し、オンライン会議へ参加
- 各自のスマホを1台ずつ「L13」へ接続し、YouTubeの視聴を開始
- 速度遅延などが起こるまで(2)の接続台数を増やしていく
※検証時のオンライン会議は「Google Meet」を利用
PCでのオンライン会議と、スマホでのYouTube視聴を「Speed WiFi HOME 5G L13」で行った結果は以下の通りです。
- 検証結果
-
- PC×5台接続時のオンライン会議では問題なし
- 10台同時接続時でも下り速度は81.3Mbpsと高速
- 同時接続9台目、10台目のスマホにて軽微な遅延が発生
時間や場所といった環境や用途にも依りますが、同時接続端末が10台程度なら問題なく利用できると言えそうです。
- 検証の総評
-
数週間「Speed WiFi HOME 5G L13」を利用した結果、プライベートはもちろん、オンライン会議でも大きな問題は感じませんでした。
「いつでもどこでも安定してつながる」というのが率直な印象です。数週間また、5Gエリアが利用できる場所ならば、さらに高速通信が可能になりました。
SSID(Wi-Fiの名前)もわかりやすく、スムーズに「5GHz」「2.4GHz」を選択できるのも地味に嬉しいポイントです。さらに、WiMAXのメリットである「登録住所以外での利用」についても、設定などが不要なためストレスなく快適でした。
旅行や出張など、公私に渡って様々な場所で利用できるでしょう。
WiMAXに関するよくある質問
WiMAXに関するよくある質問をまとめました。
- WiMAXに関するよくある質問
SIMのみ契約するならどのプロバイダが安い?
▲引用:UQ WiMAX公式サイト
SIMのみ契約ができるプロバイダは「UQ WiMAX」と「BIGLOBE WiMAX」の2つしかありません。
安いのは「BIGLOBE WiMAX」です。
BIGLOBE WiMAXは月額料金割引があり、2年間の利用では支払い総額が最安です。
BIGLOBE WiMAXの概要についてはこちらで詳しく解説しています。
2年の利用ならBIGLOBE WiMAX
口座払い(口座振替)ならどのプロバイダが安い?
口座振替に対応しているWiMAXプロバイダの料金をまとめました。
プロバイダ | 口座振替手数料 | 支払い総額 (月額料金+初期費用+端末代金+解約金※) |
|||
---|---|---|---|---|---|
6ヶ月 | 1年 | 2年 | 3年 | ||
UQ WiMAX | 無料 | 35,640円 | 61,248円 | 119,966円 | 179,366円 |
BIGLOBE WiMAX | 毎月220円 | 33,930円 | 54,918円 | 96,894円 | 157,020円 |
Broad WiMAX | 毎月220円 | 57,805円 | 81,763円 | 124,729円 | 177,595円 |
※解約金が発生する場合は、解約金をプラス
※口座振替手数料が発生する場合は、手数料をプラス
口座振替では「BIGLOBE WiMAX」が安いという結果になりました。
それぞれのプロバイダについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
WiMAXの利用料金の内訳は?
WiMAXの利用にかかる料金の項目は以下の通りです。
初期費用 | 事務手数料など契約時に発生する費用。
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---|---|
端末代 | 最新端末は27,720円
|
月額料金 | 毎月の利用料金。
|
オプション料金 | 端末補償やサポート、動画配信サービスなど |
キャンペーン | キャッシュバックや月額料金割引など |
プロバイダによって異なるのは上記のうち「端末代」「月額料金」「キャンペーン」の3つです。
端末代はキャンペーンやレンタル利用によって、費用負担ゼロで利用できるプロバイダもあります。
契約中のWiMAXを少しでも安く利用するには?
現在利用中、または新規で利用するWiMAXを、より安く利用するには以下の方法があります。
- WiMAXを安く利用する方法
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- クレジットカードで料金を支払う
- 余計なオプションに加入しない
- プラスエリアモードを利用しない
支払い方法を口座振替にするとプロバイダによっては毎月の手数料220円がかかるので、クレジットカードで支払うのがおすすめです。
端末補償やサポートなどのオプションが不要な方は、加入をせず余計な費用がかからないようにしましょう。
また、WiMAXでは「プラスエリアモード」と呼ばれる、通常よりも広いエリアで高速通信が利用できる有料サービスがありますが、1度でも利用すると1,100円の料金が発生(翌月解除となる)します。
プラスエリアモードが無料で使えるプロバイダもありますが、利用する際は利用料の有無を確認してから使うと余計な出費を抑えることができます。