楽天ホームルーターは損?評判・口コミ・他社比較からメリット・デメリットを解説

本記事は、提携する企業のPR情報が含まれます。
掲載するサービス及び掲載位置に広告収益が影響を与える可能性はありますが、サービスの評価や内容等は当サイトが独自に記載しています。
楽天Turboを徹底調査!

2023年1月よりサービス提供が始まった、楽天の5G対応ホームルーター専用料金プラン「Rakuten Turbo」

契約から6ヵ月間はプラン料金が0円になる上、楽天市場でのお買い物が+2倍になるなど、一見おトクなホームルーターに見えます。
しかし、利用料金は他社のホームルーターよりも高いのが特徴です。

以下の条件をどちらも満たす人以外には、おすすめできません。

楽天ホームルーターがオススメな人
  • 楽天モバイル会員
  • 楽天カードを使って、毎月19,000円以上楽天市場で買い物をする方

この記事では、Rakuten Turbo利用者の口コミや他社ホームルーターとの比較・検証を踏まえ、楽天のホームルーターを使うメリット・デメリットを解説します。

あわせて読みたい
【2024年9月】ホームルーター(置くだけWiFi)おすすめ4社の実力を徹底比較
ホームルーター(置くだけWiFi)は工事なしで気軽に使えるため、人気のWi-Fiです。 ポケット型Wi-Fiに比べると速度が速く、

続きを読む

この記事のもくじ

楽天ホームルーターの評判・口コミ

まずは『Wi-Fi TIMES』編集部が独自に収集したアンケート結果をもとに、楽天のホームルーター専用プラン「Rakuten Turbo」の評判を見ていきます。

楽天ホームルーターの人気度は?

前提として、コンセントに挿すだけで使える「ホームルーター」の代表的な端末は次の4つです。

代表的なホームルーターの種類
端末名 販売会社
Rakuten Turbo 楽天モバイル
HR02 ドコモ
Speed Wi-Fi HOME 5G L13 au等のWiMAXプロバイダ
Airターミナル5 ソフトバンク他

当編集部がホームルーター利用者160人に聞いた「ホームルーター利用者数アンケート」によると、楽天のホームルーターの利用者数はもっとも少ない第4位でした。

ホームルーター利用者アンケート
【調査概要】調査名:ホームルーターの利用状況に関する調査
●対象者:現在ホームルーターを利用している方
●実施期間:2024年6月~7月
●有効回答数:224件
●利用媒体:インターネットによるアンケート
●調査主体:株式会社FREEDiVE

もっとも利用者数が多かったのは、ソフトバンクのホームルーター「SoftBank Air」です。
2位のドコモ、3位のauとも圧倒的な差をつけて1位となりました。

一方、2023年1月よりサービス提供が始まったばかりの楽天のホームルーターの利用者数は、そこまで多くないのが現状。

まだまだこれからのサービスだと言えそうです。

楽天ホームルーターの口コミ

続いて、当編集部が独自に集めたRakuten Turbo利用者の口コミを紹介します。

福岡県在住・20代後半/女性
戸建て/家族同居(4人)

最初の半年間は実質タダ

女性1
Rakuten Turboの料金に関して良かった点は、最初の半年間は実質タダで利用できることです。
悪かった点は、楽天モバイルルーターやスマホなどに比べると少し料金が高いこと。端末代金が安くなるなどの割引もなかったです。

東京都在住・40代後半/男性
戸建て/家族同居(2人)

夜のオンラインゲームはストレス

男性2
普段ネット検索や動画を見ているときは、それほどストレスを感じることはありません。
夜間にオンラインゲームやビデオ通話をしていると、速度がどうしても遅いと感じてしまいストレスが溜まります。光回線に切り替えようかと考えてしまうことがあります。

兵庫県在住・30代後半/男性
マンション/家族同居(2人)

ポイント還元が助かる

男性1
楽天ヘビーユーザーのため、ポイント還元は助かっています。楽天モバイルも使っているため、サービスを集約できている。毎月の金額は決して安くはないが、転勤が多い自分にとっては、コンセントを繋ぐだけなのでとても簡便

東京在住・20代前半/男性
マンション/家族同居(3人)

料金の割に品質は微妙

男性2
日中は通信速度が非常に遅いと感じる。特に13:00~15:00の間は非常に繋がりづらい。Zoomで会議や講義を受ける際、1時間に5回ほど画面が停止してしまい、繋ぎ直しをする始末である。料金の割に品質は微妙だと感じる。

東京都在住・50代後半/女性
マンション/家族同居(2人)

時間帯や天気に左右される

女性2
楽天ポイントが利用料金として使用できることと、楽天市場で買い物をするとポイントが7倍となる(※楽天モバイル会員の場合)のでお得感があります
悪い点は、安い分、通信の品質が良いとは言えません。複数台を一度に繋げているため、朝・夕方・天候の悪い時や強風の時はネットの速度が遅くなります。

東京都在住・20代後半/女性
マンション/家族同居(2人)

速度にも料金にも不満なし

女性1
普段YouTubeを見たり携帯ゲームを行ったりしていますが、どの時間帯でも通信速度に関して不便に感じたことは一度もないので満足しています。
また、データ容量が無制限で追加料金がかからない所も良いと思います。

楽天のホームルーターは、キャンペーンによって最初の6ヵ月間はプラン料金が0円となる点や、楽天市場でのポイント付与が+2倍になる点が評価されているようです。

一方、通信品質には賛否あり
「問題ない」「快適」と答える人もいれば、「繋がらない」「速度が遅くてストレス」と感じている人もいるようです。

口コミを見る限り、Rakuten Turboは人によって大きく評価が分かれるホームルーターだと言えそうです。

楽天ホームルーターのメリット

グッドサイン

口コミや他社のホームルーターとの比較を踏まえ、楽天のホームルーターには次の2つのメリットがあることがわかりました。

【メリット1】6ヵ月間の無料期間がある

楽天Turboは工事不要!6ヶ月0円
「楽天モバイル」公式サイト

楽天のホームルーター申込者を対象に、6ヵ月間プラン料金が0円となるキャンペーンを実施中です(2024年8月現在)。

条件は、ホームルーター端末「Rakuten Turbo 5G」及び料金プラン「Rakuten Turbo」を同時に申し込むこと。

端末を分割払いにすれば、最初の6ヵ月間は契約事務手数料+端末料金のみの支払いで済みます。

利用開始後6ヵ月間の料金
契約事務手数料 3,300円
月額料金 0円
端末料金
  • 一括払い
    41,580円
  • 24回払い
    1,732円/月
  • 48回払い
    866円/月

キャンペーン適用終了後の7ヵ月目より月額料金は4,840円/月となりますが、初期費用をなるべく安く済ませたい方にはメリットとなるでしょう。

【メリット2】支払方法が豊富。楽天ポイントも利用可

Rakuten Turboの支払いには、クレジットカード、デビットカードに加え、口座振替や楽天ポイントも利用できます。

Rakuten Turboの支払方法
  1. クレジットカード、デビットカード
  2. 口座振替
  3. 楽天ポイント

クレジットカード払いのみに対応するホームルーターが多いなかで、口座振替や楽天ポイントを使えるというのはRakuten Turboならではのメリットです。

参考までに、それぞれの支払方法の詳細や注意点を紹介します。

クレジットカード、デビットカード

楽天のホームルーターの支払いには、クレジットカード、デビットカードが利用できます。

ただし、以下のように一部の支払いに使えないカードもあります。

一部注意が必要なカード
  • 楽天カード以外のクレジットカード
    端末代(48回分割払い)には使用不可
  • 楽天銀行デビットカード、他社発行デビットカードの一部
    端末代(24回・48回分割払い)には使用不可

口座振替

Rakuten Turboの支払いには、口座振替(銀行口座からの引き落とし)も利用できます。

ただし、毎月の引き落とし時に110円の手数料が発生する点には注意が必要です。
また、口座振替を選択している最中は、楽天ポイントを支払いにあてることはできません。

楽天ポイント

クレジットカードまたはデビットカードでの支払いを選択しているときのみ、楽天ポイントを支払いにあてることができます。

ただし、端末の分割払いには利用できません。

ポイントは「期間限定ポイント」から優先的に使われます。
使うポイント数を設定しておくと、毎月自動的にポイントが充当されます。

楽天ホームルーターのデメリット

続いて、楽天のホームルーターのデメリットを見ていきましょう。

口コミや他社ホームルーターとの比較でわかったデメリットは次の5つです。

【デメリット1】支払総額が高い

電卓のイラスト

楽天の通信サービスというと、安いイメージがあるかもしれません。
しかし、他社のホームルーターと比べてRakuten Turboが特別に安いというわけではありません

主要ホームルーターの利用期間別の支払総額を比べてみると、次のような結果となりました。

【利用期間別】各社のホームルーター支払総額
1年 2年 3年
Airターミナル5
ソフトバンク
38,940円 74,580円 138,996円
HR02
ドコモ
63,250円 122,650円 182,050円
Rakuten Turbo 5G
楽天モバイル
73,920円 132,000円 190,080円
Speed Wi-Fi HOME 5G L13
au
75,490円 153,180円 231,420円

※キャンペーンによるポイント還元、スマホセット割は未適用。

楽天のホームルーターの支払総額は、長く使えば使うほど、ソフトバンクやドコモよりも高くつきます。
楽天のホームルーターは端末代が41,580円と高いことに加え、端末代が実質無料になるような割引がないことが影響しています。

楽天モバイルユーザーであれば対象となる「20,000ポイント還元キャンペーン」や、毎月の利用料金に対して楽天ポイントが付与される点を踏まえたとしても、他社のホームルーターより高いサービスだといえるでしょう。

【デメリット2】5G対応エリアが限られる

Rakuten Turboで使える回線は、以下の2つのみです。

Rakuten Turboで使える回線
  • 楽天回線 5G Sub6エリア
  • 楽天回線 4G LTEエリア

注意したいのは、「Rakuten最強プラン」で利用できるサービスエリアとは異なるという点です。
楽天モバイルで使えるパートナー回線(au)は利用できません。

楽天モバイルで繋がるエリアだからといって、Rakuten Turboも繋がるとは限らない点に注意しましょう。

楽天モバイル対応エリア
▲楽天モバイル対応エリア(「楽天モバイル」公式サイト

楽天Turbo対応エリア
▲Rakuten Turbo対応エリア(「楽天モバイル」公式サイト

【デメリット3】楽天モバイルとのセット割がない

Rakuten Turboには、楽天モバイルの利用料金が割引となる「スマホセット割」はありません

ドコモ、ソフトバンク、auを含むWiMAXには、インターネットとスマホをまとめることでスマホの通信料が安くなる「スマホセット割」があります。

多くの場合、家族一人あたり毎月1,100円程度が割引されます。

楽天のホームルーターの場合、楽天モバイルユーザーには20,000円分の楽天ポイントが還元されるのみ。
他社の「スマホセット割」のような継続的な割引はありません。

【デメリット4】SIMのみ契約はできない

楽天のホームルーターは、SIMのみの契約はできません

楽天でホームルーターを利用するには、端末の購入と料金プランの契約を同時に行う必要があります。

「解約済みのRakuten Turbo 5G本体を持っているから、SIMのみ契約する」といったことはできないため、注意しましょう。

【デメリット5】設置場所を変える場合は連絡必須

Rakuten Turbo 5Gは、持ち運びが可能なポケット型WiFiと異なり、契約住所以外での利用が禁止されています。

そのため、引越し等で利用場所を変える場合は、住所変更手続きを行う必要があります。

万一変更手続きを行わないまま利用すると、サービス自体が停止されてしまう可能性があります。

なお、同じホームルーターでも、WiMAXプロバイダのホームルーターは契約住所以外でも利用可能です。

楽天ホームルーターの基本情報

楽天Turboのホームルーター
Rakuten Turbo基本情報
運営会社 楽天モバイル株式会社
月額料金 4,840円
キャッシュバック 現金キャッシュバックなし
初期費用 手数料:3,300円
契約解除料 なし
端末代 41,580円
スマホセット割 なし
支払い方法
  • クレジットカード
  • 口座振替
  • 代金引換
  • 楽天ポイント
下り最大速度/実測値
※「みんそく」より
2.1Gbps/106.37Mbps
5G 対応

楽天のホームルーターの料金プランは「Rakuten Turbo」の1種類のみです。

キャンペーン特典として、通常4,840円の月額料金が契約から半年間は0円で利用できます。
ただし、7ヵ月目以降は割引がなくなり、4,840円/月となります。

端末は楽天オリジナルの「Rakuten Turbo 5G」のみ。販売価格は41,580円と高額です。
一括払いのほか、24回・36回・48回払い(楽天カードのみ)も選択できます。

楽天モバイルユーザー向けの割引サービスはありませんが、楽天モバイルを利用中またはこれから申し込む方に向けて、20,000円分の楽天ポイント還元されるキャンペーンが実施中です。

また、Rakuten Turbo契約中はSPUポイントが+2倍になる特典もあります。

【シミュレーション】楽天ユーザーは損する?得する?

「楽天ユーザーならRakuten Turboを利用したほうがお得だろう」と思う方も多いかもしれません。

実際のところ、どうなのでしょうか。

ここでは、楽天ユーザーがRakuten Turboを利用するとどれくらいの楽天ポイントが貯まるのか、他のホームルーターと比べて本当にオトクなのかを調べました。

4大キャリアのなかでもっとも支払総額の安い「SoftBank Air」と「Rakuten Turbo」の2年間の利用料金は以下の通りです。

Rakuten Turboと最安回線の差額
2年間の支払い総額
Rakuten Turbo 111,208円
SoftBank Air 74,580円
差額 36,628円

Rakuten TurboとSoftBank Airを2年間利用した場合の差額は、36,628円です。

楽天モバイル&楽天カード&Rakuten Turboユーザーが、楽天市場で毎月19,000円以上の買い物をすれば、2年間で差額分とほぼ同じ37,584円分の楽天ポイントが貯まります。

つまり、毎月おおよそ19,000円以上のペースで楽天市場で買い物をする人であれば、SoftBank Airよりもお得な選択となる可能性があります。

SPUポイントシミュレーター
「楽天市場」SPUかんたんポイントシミュレーター

こんな人には楽天ホームルーターがお得
  • 楽天モバイルユーザー
    …楽天市場でのポイント付与が+4倍になる
  • 楽天市場で、楽天カードを使って毎月19,000円以上買い物をする方
    …年間18,792ポイントGETできる

楽天ユーザーだからといって、Rakuten Turboが必ずしもお得な選択になるとは限りません。

そもそもRakuten Turboが繋がるエリアに住んでいるのか、Rakuten Turboを利用するとどれくらい楽天ポイントが貯まるのかを確認してから、契約するか判断しましょう。

Rakuten Turboの公式サイトはこちら

楽天ホームルーターはこんな人におすすめ

楽天のホームルーター「Rakuten Turbo」がおすすめな人は「楽天市場で年間19,000円以上お買い物をする、楽天モバイル&楽天カードユーザー」に限られます。

楽天市場でそこまで買い物をしない方は、他のキャリアのホームルーターを選んだほうが安く済む可能性が高いでしょう。

また、Rakuten Turboよりもau、ソフトバンク、ドコモのホームルーターのほうが通信速度が速い傾向にあります。

通信速度を重視する方は、楽天以外のホームルーターを選ぶことをおすすめします。

楽天以外でおすすめのホームルーター

ここでは楽天以外でおすすめのホームルーターを紹介します。

【WiMAX】住所変更不要、どこでも利用したい方へ

Speed WiFi HOME 5G L13

転勤などで頻繁に引越す方には、住所変更不要でどこでも利用できるWiMAXのホームルーターがおすすめです。

WiMAXプロバイダは複数ありますが、どこと契約しても通信品質は同じ。
ただし、利用料金はプロバイダによって大きく異なります。

2024年8月現在、おすすめプロバイダは「BIGLOBE WiMAX」です。

キャッシュバックを受け取ることで、他のWiMAXプロバイダよりも支払い総額が安く済みます。

BIGLOBE WiMAX基本情報
運営会社 ビッグローブ株式会社
月額料金
  • 初月:無料
  • 1~24ヶ月目:3,278円
  • 25ヶ月目以降:4,928円
キャッシュバック 11,500円
初期費用 手数料:3,300円
契約解除料 なし
端末代 27,720円
スマホセット割
  • au
    毎月最大1,100円/台
  • UQモバイル
    毎月最大1,100円/台
支払い方法
  • クレジットカード
  • 口座振替
下り最大速度/実測値
※「みんそく」より
4.2Gbps/175.1Mbps
5G 対応
あわせて読みたい
BIGLOBE WiMAXの評判を徹底調査
BIGLOBE WiMAXの評判は?他社比較でわかったメリットを解説
WiMAXには契約の窓口でもある「プロバイダ」と呼ばれる事業者が多数存在します。 同じ「WiMAX」というサービスを扱っているため

続きを読む

BIGLOBE WiMAXの公式サイトはこちら

【SoftBank Air】とにかく安いホームルーターを求める方へ

ソフトバンクAirのホームルーター

ホームルーターをなるべく安く利用したい方には、主要ホームルーターのなかでも支払い総額が安い「SoftBank Air」をおすすめします。

ホームルーター利用者数アンケートにおいても、2位のドコモと圧倒的な差をつけて1位にランクインしている人気のホームルーターです。

端末は「購入」と「レンタル」から選べますが、レンタルで利用できる端末は5G非対応。
快適な速度を求める方は、最新端末の「ターミナル5」を購入するとよいでしょう。

SoftBank Air基本情報
運営会社 ソフトバンク株式会社
月額料金 5,368円
キャッシュバック なし
初期費用 手数料:3,300円
契約解除料 なし
端末代 71,280円
※「月月割」適用で実質0円
スマホセット割
  • au
    毎月最大1,100円/台
  • UQモバイル
    毎月最大1,650円/台
支払い方法
  • クレジットカード
  • 口座振替
  • PayPay請求書払い
下り最大速度/実測値
※「みんそく」より
2.1Gbps/114.6Mbps
5G 対応
※レンタル提供機種を除く

なお、ソフトバンクのホームルーターを利用するなら、ソフトバンク株式会社と株式会社グッド・ラックが提携して販売している「モバレコAir」がおすすめ

「モバレコAir」が独自で実施しているキャッシュバックキャンペーンを利用することで、SoftBank Airと同じ端末をお得に利用できます。

あわせて読みたい
モバレコAirの評判は?ソフトバンクエアーとの違いや速度を実際に使って徹底レビュー
「モバレコAir」はキャッシュバックを受け取ることで、「ソフトバンクエアー」をソフトバンクよりも安く利用できるサービスです。 プラ

続きを読む

モバレコAirの公式サイトはこちら

【ドコモ】通信速度にこだわりたい方へ

ドコモのホームルーター

ドコモのホームルーターは、全ホームルーターのなかでも最速の下り通信速度を誇ります。

ドコモ回線を利用するため、通信の品質も良い点が特徴。
端末代は71,280円と高額ですが、「月々サポート」によって毎月の利用料金から端末代が割引されるため、実質無料となります。

docomo home5G基本情報
運営会社 株式会社NTTドコモ
月額料金 4,950円
キャッシュバック なし
初期費用 手数料:3,850円
※ドコモオンラインショップは無料
契約解除料 なし
端末代 71,280円
※「月々サポート」適用で実質0円
スマホセット割
  • ドコモ
    毎月最大1,100円/台
支払い方法
  • クレジットカード
  • 口座振替
下り最大速度/実測値
※「みんそく」より
4.2Gbps/173.2Mbps
5G 対応

なお、「home 5G」はドコモ直営店のほかに、販売代理店経由で申し込むこともできます。

GMOとくとくBB×home5G
「GMOとくとくBB×home 5G」公式サイト

「GMOとくとくBB」経由で申し込むと、20,000円分のAmazonギフトカードがプレゼントされます。
少しでもお得に「home 5G」を利用したい方はチェックしてみましょう。

とくとくBB×home5G 公式サイトはこちら

【検証】楽天ホームルーター「Rakuten Turbo 5G」を使ってみた

編集部では、Rakuten Turboの現行機種であるホームルーター「Rakuten Turbo 5G」を実際に契約し、使ってみました。

「Rakuten Turbo5G」の下り最大速度は2.14Gbps。

au含むWiMAX系プロバイダの「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」やドコモの「HR02」の下り最大速度4.2Gbpsには劣るスペックですが、実測値はどうなのでしょうか?

楽天Turboを実際に使用し、実測値を計測

Rakuten Turbo 5Gの基本スペック

楽天で利用できるホームルーターは「Rakuten Turbo 5G」の1種類のみ。色はホワイトのみ販売されています(2024年8月現在)。

Rakuten Turbo 5Gのスペック
端末価格 41,580円
支払方法
  • 一括払い
  • 分割払い(24回、48回)
液晶画面 なし
下り最大速度 2.1Gbps
サイズ 高さ148×幅110×奥行110mm
重量 約774g
最大接続数 128台

楽天Turboの入っている化粧箱
▲端末が梱包された箱。

SIMカードは底面のスロットにセットされた状態で届くので、ACアダプタをコンセントに差し込むだけで利用できます。

楽天Turboの底面にあるSIMスロット
▲底面のスロットにRakuten Turbo専用のSIMカードがセットされています。

コンセントに挿してから1~2分待ち、Wi-Fiランプが緑色に点灯すれば起動完了。

以下のいずれかの方法で、パソコンやスマホなどネットに繋ぎたい端末と接続します。

接続方法
  • 端末底面のラベルにある、SSID・Wi-Fiパスワードを入力する
  • スマホのカメラで、端末底面のQRコード(かんたん接続用コード)を読み取る
  • 接続したい端末のSSIDを選択し、端末のWPSボタンを長押しする

【検証1】平日夜・週末の混み合う時間帯の速度は?

まずは都内の編集部員宅で、1日を通しての速度の変化を計測してみました。

検証概要
場所 世田谷区奥沢
日時 2024年5月27日〜6月17日
使用端末
  • 速度計測:iPhone(SE3、12mini、13、15)
  • 同時接続:iPad(8Gen)、MacBook Air2022
測定ツール Speedtest(アプリ)
検証結果
下り速度 上り速度 Ping値
平日 134.3Mbps 49.7Mbps 39ms
平日 88.1Mbps 45.0Mbps 26ms
週末 146.0Mbps 55.3Mbps 30ms
週末 117.0Mbps 53.0Mbps 25ms

今回の検証では、スマホを中心にPCやタブレットなどでYouTubeを各画質で視聴しました。

検証結果の表の通り、利用するタイミングによって変化を感じる場面はなく「いつでもそれなりの速度」で利用することができ、ストレスを感じる場面はありませんでした。

その他、アプリや動画のダウンロード、SNS(Instagram、X)でも利用しましたが、「上り・下りともにスペック的には問題ない」というのが約2週間ほど利用した印象です。

Rakuten Turbo 同時接続は何台まで可能?

ファミリーで複数端末を繋いで利用することも多いホームルーター。

「Rakuten Turbo」のスペック上の最大接続数は128台ですが、何台までストレスなく使えるのでしょうか。

福岡県福岡市の編集部員宅にて、複数の端末を使って同時接続のテストをおこないました。

楽天Turboの同時接続は何台まで可能かテスト
検証概要
  • 場所………福岡県福岡市中央区
  • 日時………2024年8月25日(日)10:00~/15:00~
  • 使用端末(計7台)…
     ・スマホ×2台
     ・PC×3台
     ・タブレット×1台
     ・TV×1台
  • 検証方法
  1. スマホ2台をRakuten Turboに接続し、YouTubeの視聴を開始
  2. PCを1台ずつ接続し、YouTubeの視聴を開始
  3. タブレットを接続し、YouTubeの視聴を開始
  4. TVを接続し、YouTubeの視聴を開始
検証結果
  • スマホ2台+PC1台での動画視聴は快適(下り速度20~55Mbps)
  • 4台目の端末(PC)を接続した頃から、画質の低下が気になり始める。速度低下は感じられない
  • 午前中のテストでは、5台目の端末を接続した途端、すべての端末の接続が切れる。その後なかなか繋がらず、検証終了
  • 午後のテストでは、7台目のTVを接続した途端、すべての端末が読み込み中に。その後すべての端末の接続が切れ、検証終了

午前と午後の2回にわたってテストをおこなった結果、接続さえ安定していれば快適に使えることがわかりました。
端末を5台、6台と増やしても下り速度はおおよそ20Mbps以上は出ており、動画を観る分には問題ない速度でした。

気になったのは、接続の安定性です。

1回目・2回目の検証ともに、接続端末を増やす最中に接続が切れてしまいました。
このとき電波受信レベルを示すステータスランプは青色・赤色の点灯を繰り返していたため、ちょうど電波が不安定なタイミングだったのかもしれません。

4台程度の動画視聴であれば問題ないといえそうですが、それ以上の接続となると安定性の面で不安が残る結果となりました。

動画視聴とオンライン会議、同時にできる?

続いて、3台の端末を使って、回線に負荷がかかりがちなオンライン会議と動画視聴を同時におこなってみました。

楽天Turboで動画視聴とオンライン会議は両立できるか?
▲実際の検証時には、ホームルーターを窓際の電波が入りやすい位置に設置しています。

検証概要
  • 場所………福岡県福岡市中央区
  • 日時………2024年8月21(水)13:00~14:00
  • 使用端末…
    ・ThinkPad L13
    ・VAIO S11
    ・iPad Pro(第5世代)
  • 検証方法
     ThinkPadでオンライン会議(Google Meet)に参加しながら、VAIO・iPadでYouTubeを視聴
検証結果
  • オンライン会議をおこなう分には問題なし。画面のカクつきや、音声・映像の遅延もない(下り速度10~20Mbps)
  • Google Meetで画面共有をおこなった際にも、特に遅延なし
  • YouTubeの画質を4Kに上げると、動画の読み込みに2~3秒かかるように。また、オンライン会議参加者の映像が数秒にわたって非表示となる場面もあった

4Kや8Kといった高画質で動画を再生しない限りは、どの端末も快適に操作できる印象です。

環境にもよりますが、親がオンライン会議に参加しているかたわらで、子どもたちがタブレットで動画を観る…といった使い方もできそうだと感じました。

楽天ホームルーターを他社製品と比較

ここからは、楽天のホームルーターと他社のホームルーターを(1)料金 (2)通信速度 (3)端末スペック (4)対応エリアの4つのポイントで比較します。

他社比較の結果わかったことは、楽天のホームルーターは日常的な利用には問題ない通信速度だが、利用料金はやや高いということ。

ただし、速度は環境によっても変わるため、参考程度にご覧ください。

料金を比較

ホームルーターの利用料金は、主に端末の料金と月額料金で構成されています。

ここでは、端末の料金と月額料金、そして利用期間別の支払い総額を比較しました。

端末の料金を比較

代表的な4つのホームルーター端末を一括で支払った場合の代金は次の通りです。

各社の端末代金
端末代金
楽天
Rakuten Turbo 5G
41,580円
au(WiMAX)
Speed Wi-Fi HOME 5G L13
48,600円
ソフトバンク
Airターミナル5
71,280円
※36ヵ月の利用で実質0円
ドコモ
HR02
71,280円
※36ヵ月の利用で実質0円

ソフトバンクやドコモは、月額料金から端末代の分割払いに相当する額を割引するサービスがあるのが特徴です。
そのため、ホームルーターを36ヵ月間利用すれば、端末代は実質無料となります。

一方、楽天やauにはそのような割引サービスはないため、端末代金としては高額です。

月額料金・利用期間別の支払い総額で比較

他社ホームルーターと比べて、楽天のホームルーターの月額料金は特別に高いわけではありません。

ただし、端末代も含めた「支払い総額」で見ると割高だといえるでしょう。

各社の月額料金 ※安い順
基本月額料金 割引
楽天
Rakuten Turbo 5G
4,840円 1~6ヵ月目までは0円
ドコモ
HR02
4,950円 なし
au(WiMAX)
Speed Wi-Fi HOME 5G L13
5,170円 1~13ヵ月目までは4,620円
ソフトバンク
Airターミナル5
5,368円 1~24ヵ月目までは2,970円
各社の利用期間別・支払総額 ※安い順
1年 2年 3年
ソフトバンク
Airターミナル5
38,940円 74,580円 138,996円
ドコモ
HR02
63,250円 122,650円 182,050円
楽天
Rakuten Turbo 5G
73,920円 132,000円 190,080円
au(WiMAX)
Speed Wi-Fi HOME 5G L13
75,490円 153,180円 231,420円

※キャンペーンによるポイント還元、スマホセット割は未適用。

最安のソフトバンクと楽天のホームルーターの支払い総額を比べると、年間3~5万円ほどの差があります。

通信速度を比較

光のライン

続いて、楽天ホームルーターと他社ホームルーターの通信速度を比較してみました。

結論、楽天ホームルーターは「他回線には劣るものの、日常的な利用には問題ない速度」です。

各社の実測値(下り/上り)
下り実測値 上り実測値
au(WiMAX)
Speed Wi-Fi HOME 5G L13
173.7Mbps 29.6Mbps
ドコモ
HR02
173.2Mbps 19.3Mbps
ソフトバンク
Airターミナル5
138.4Mbps 11.3Mbps
楽天
Rakuten Turbo 5G
106.4Mbps 41.3Mbps

実測値は『みんそく』より。

au、ソフトバンク、ドコモの下り実測値が130~170Mbpsを叩き出しているのに対し、楽天は100Mbpsちょっとという結果に。

とはいえ、106Mbpsであればオンライン会議や動画視聴も問題なくできる速さです。

本格的なオンラインゲームをプレイしようとすると厳しいかもしれませんが、それ以外の用途であれば特に問題はないでしょう。

通信速度ごとの快適度イメージ

端末スペックを比較

代表的なホームルーターの端末のスペックは、次の通りです。

代表的な端末のスペック比較
下り
最大速度
上り
最大速度
容量 利用回線 最大
接続台数
QRコード
接続
WPS
接続
HR02
ドコモ
4.2Gbps 218Mbps 無制限 ドコモ 66台 対応 対応
Speed Wi-Fi HOME 5G L13
au
4.2Gbps 286Mbps 無制限 au、WiMAX 2+ 32台 対応 対応
Airターミナル5
ソフトバンク
2.1Gbps 838Mbps 無制限 ソフトバンク 128台 対応 対応
Rakuten Turbo 5G
楽天モバイル
2.1Gbps 218Mbps 無制限 楽天 128台 対応 対応

楽天のホームルーターの下り速度はドコモのHR02、auのSpeed Wi-Fi HOME 5G L13には劣るものの、2.1Gbpsと高速です。

また、QRコードを読み取るだけでWi-Fi接続ができる「QRコード接続」や、ボタンを押すだけで接続ができる「WPS接続」といった、あれば便利な機能も備わっています。

楽天ホームルーターのよくある質問

ネオンの?マーク

最後に、Rakuten Turboに関するよくある質問をまとめました。

楽天ホームルーターはレンタルできる?

A.レンタルでは提供されていません。

楽天のホームルーターはレンタルできません。

楽天のホームルーターは、端末「Rakuten Turbo 5G」および料金プラン「Rakuten Turbo」を同時に申し込むことで利用できるサービスです。

楽天ホームルーターはお試し利用できる?

A.お試し利用はできません。

楽天のホームルーターには、お試し利用制度はありません。

ただし、契約から8日以内であれば「初期契約解除制度」が利用できます。
「初期契約解除制度」とは、契約書を受け取ってから8日以内であれば違約金なしで契約を解除できる制度のこと。

初期契約解除を申し出るためには、専用の申請書に必要事項を記入し、楽天モバイルまで郵送する必要があります。

楽天ホームルーターの解約方法は?

A.Webまたはアプリから解約できます。

Rakuten Turboを解約する場合は、Webまたはアプリ上の「my 楽天モバイル」から手続きを行います。

注意事項を確認したうえで、ワンタイムパスワードを入力・認証へと進み、アンケートを入力すると、「解約を完了する」ボタンが表示されます。

「解約を完了する」をタップすると、解約が完了します。

なお、端末を分割払いしている場合は、引き続き残債を支払う必要があります。