東証プライム上場企業の「株式会社ビジョン」が運営するVision WiMAX。
当編集部のアンケート調査や他社比較によると、Vision WiMAXの利用者数は比較的少なく、利用料金も最安ではないということがわかりました。
ただし、以下の人には向いているプロバイダです。
- Vision WiMAXがおすすめな人
-
- プラスエリアモードをよく使う人
- ネットの知識に乏しく、電話でのサポートを受けたい人
Vision WiMAXはWiMAXプロバイダとしては珍しく、通常1,100円/月かかる「プラスエリアモード」が無料で使えます。
そのため、電波が届きにくいエリアで頻繁に利用する人におすすめです。
また、電話によるカスタマーサポートは365日受け付けているため、ネットのことはよくわからない、という人も気軽に問い合わせることができます。
WiMAXをとにかく安く利用したい人は、「GMOとくとくBB WiMAX」か「BIGLOBE WiMAX」がおすすめです。
詳しくは「Vision WiMAX以外でおすすめできる最安値プロバイダ」で紹介しています。
この記事では当編集部が集めた口コミやアンケート調査、他社比較をもとに、Vision WiMAXのメリット・デメリットを検証します。
ぜひWiMAX選びの参考にしてください。
- この記事のもくじ
-
- 1Vision WiMAXの評判・口コミは?
- 1-1Vision WiMAXユーザーの口コミを紹介
- 2ユーザー調査や他社比較でわかったVision WiMAXのメリット
- 2-1【メリット1】プラスエリアモードが無料で使える
- 2-2【メリット2】カスタマーサポートが365日対応
- 2-3【メリット3】解約時に不要になった端末の下取りをしてくれる
- 3ユーザー調査や他社比較でわかったVision WiMAXのデメリット
- 3-1【デメリット1】料金はWiMAXプロバイダのなかで最安ではない
- 3-2【デメリット2】他社にはない「20,680円の初期費用」がかかる
- 3-3【デメリット3】端末代は一括払いまたは2回払いのみ
- 3-4【デメリット4】プランによっては解約違約金が発生する
- 3-5【デメリット5】口座振替はできない
- 4Vision WiMAXがおすすめの人は?
- 5Vision WiMAXの基本情報
- 6Vision WiMAXの料金について解説
- 6-1Vision WiMAXの料金プランは2種類
- 6-2Vision WiMAXのスマホセット割
- 7【実機レビュー】編集部でWiMAXを契約して使ってみた
- 7-1ポケット型Wi-Fiの「Speed Wi-Fi 5G X12」をレビュー
- 7-2ホームルーターの「Speed WiFi HOME 5G L13」をレビュー
- 8Vision WiMAX以外でおすすめできる最安値プロバイダ
- 8-1半年利用なら最安!キャッシュバックが翌月もらえるBIGLOBE WiMAX
- 8-2高額キャッシュバックで1年以上なら最安のGMOとくとくBB WiMAX
- 9Vision WiMAXの申し込みから設定方法まで
- 9-1端末を利用するための各種設定
- 10Vision WiMAX解約時の端末下取りについて解説
- 11Vision WiMAXに関するよくある質問
- 11-1Vision WiMAXの端末補償オプションとは?
- 11-2速度が遅い場合の対処法は?
- 11-3お試し利用はできる?
- 11-4端末やSIMカードはいつ届く?
- 11-5グローバルIPアドレスオプションは使える?
- 11-6海外でも使える?
Vision WiMAXの評判・口コミは?
【調査概要】調査名:WiMAXの利用状況に関する調査
●対象者:現在WiMAXを利用している方
●実施期間:2023年8〜2024年10月
●有効回答数:1,151件
●利用媒体:インターネットによるアンケート
●調査主体:株式会社FREEDiVE
当編集部がおこなった調査によると、20社以上あるWiMAXプロバイダのなかで、Vision WiMAXの利用者数は8位という結果でした。
1位のUQ WiMAX、2位のGMOとくとくBB WiMAXとは圧倒的な差がついていることから、利用者数は少ないほうだと言えそうです。
Vision WiMAXユーザーの口コミを紹介
では、実際のVision WiMAX利用者はどんな感想を抱いているのでしょうか。
ここからは当編集部が独自に集めた、Vision WiMAX利用者の口コミを紹介します。
千葉県在住・30代後半/女性
戸建て/4人暮らし
ただ、悪い点というほどでもないのですが、地下で使った際だけ若干通信速度が落ちることがあります。
大阪府在住・20代後半/女性
マンション・アパート/1人暮らし
速度も問題ないので利用してよかったです。
福岡県在住・30代後半/男性
戸建て/3人暮らし
神奈川県在住・20代前半/男性
マンション・アパート/1人暮らし
大阪府在住・20代後半/女性
マンション・アパート/1人暮らし
通信速度は動画視聴に耐えられるくらい早く、ストレスを感じることが少ないです。通信が途切れがちな点が不便です。
通信速度や安定性については、おおむね満足している人が多い印象です。
また、電話によるサポートも評判は上々のようです。「公式サイトにAIチャットボットがあるので、特に困らなかった」という声もありました。
ユーザー調査や他社比較でわかったVision WiMAXのメリット
Vision WiMAXユーザーの声や他プロバイダとの比較を踏まえ、Vision WiMAXのメリットは3つあることがわかりました。
- Vision WiMAXの3つのメリット
-
- プラスエリアモードが無料で使える
- カスタマーサポートが365日対応
- 解約時に不要になった端末の下取りをしてくれる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【メリット1】プラスエリアモードが無料で使える
Vision WiMAXでは、プラスエリアモードを無料で使うことができます。
▲引用:公式サイト
- プラスエリアモードとは?
-
屋内、建物の奥、山岳地帯など、圏外になりがちな場所でも電波を届きやすくするオプションのこと。
いわゆる「プラチナバンド」と呼ばれる帯域を利用することで、より広いエリアで、通常よりも繋がりやすくなります。
他社では、プラスエリアモードを利用する場合は月額1,100円のオプション料金がかかることがほとんどです。
プラスエリアモードを無料で使えるのは、Vision WiMAXならではのメリットといえるでしょう。
また、Vision WiMAXのプラスエリアモードには1ヶ月30GBまでという通信量の制限があります。
UQ WiMAXやGMOとくとくBB WiMAXが月15GBまでと設定していることを踏まえると、比較的多いデータ量だといえます。
利用料金(月) | データ容量 | |
---|---|---|
Vision WiMAX | 無料 | 30GB |
UQ WiMAX | 1,100円 | 15GB |
GMOとくとくBB WiMAX | 1,100円 | 15GB |
BIGLOBE WiMAX | 1,100円 | 30GB |
Vision WiMAXに限らず、各社所定のデータ容量を超えると、通信速度が最大128kbpsに制限されてしまうので注意が必要です。
【メリット2】カスタマーサポートが365日対応
Vision WiMAXの電話サポートは、365日(9:00~19:00)受け付けています。
契約前の不明点はもちろん、契約後の相談がいつでもできる、というのはネットにあまり詳しくない方にとってはメリットとなるでしょう。
また、フリーダイヤルが用意されているため、通話料を気にしなくて済むというのも嬉しいポイントです。
【メリット3】解約時に不要になった端末の下取りをしてくれる
▲引用:公式サイト
Vision WiMAXにはプロバイダとしては唯一、端末の下取りサービスがあります。
Vision WiMAXの解約時に、不要になった端末を送ると、端末の使用年数に応じて最終金額から下取り価格が割引されます。
ただし、端末はVision WiMAXで購入したものであること、正常に作動すること等が条件です。
下取りの詳細は、「Vision WiMAX解約時の端末下取りについて解説」をご覧ください。
ユーザー調査や他社比較でわかったVision WiMAXのデメリット
Vision WiMAXユーザーのアンケート調査や他社比較の結果わかったデメリットは、以下の通りです。
- Vision WiMAXの5つのデメリット
-
- 料金はWiMAXプロバイダのなかで最安ではない
- 他社にはない「20,680円の初期費用」がかかる
- 端末代の支払方法は一括払いまたは2回払いのみ
- プランによっては3,751円の解約違約金が発生する
- 口座振替はできない
【デメリット1】料金はWiMAXプロバイダのなかで最安ではない
Vision WiMAXの料金は、WiMAXプロバイダのなかで最安値ではありません。
以下の表は主要プロバイダの期間ごとの支払総額をまとめたものです。
そのとき実施されているキャッシュバックキャンペーンの金額によって順番は入れ替わりますが、「BIGLOBE WiMAX」と「GMOとくとくBB WiMAX」が最安値1位・2位のプロバイダです。
6ヶ月 | 12ヶ月 | 24ヶ月 | |
---|---|---|---|
BIGLOBE WiMAX | 32,610円 | 52,278円 | 91,614円 |
GMOとくとくBB WiMAX | 51,810円 | 41,432円 | 89,876円 |
UQ WiMAX | 35,640円 | 61,248円 | 119,966円 |
カシモWiMAX | 51,898円 | 76,186円 | 124,762円 |
Broad WiMAX | 37,900円 | 60,868円 | 106,804円 |
Vision WiMAX | 67,006円 | 89,512円 | 129,475円 |
※2024年12月時点。
※キャッシュバック実施のプロバイダは、キャッシュバックの金額込みで算出。
このように、Vision WiMAXは最安プロバイダと比べても高いのが特徴です。
【デメリット2】他社にはない「20,680円の初期費用」がかかる
▲引用:公式サイト
公式サイトによると、初期費用とは「プランの月額料金上昇を抑えるために、初回にお支払いいただく金額」とのこと。
契約時に有料オプションの補償サービス(月330円~)に加入すると、この初期費用は無料になります。
オプションの必要性を感じない人にとっては、月々の利用料金が高くなってしまう可能性があります。
【デメリット3】端末代は一括払いまたは2回払いのみ
Vision WiMAXの端末代は、一括払いまたは2回払いのみとなっています。
36回の分割払いに対応しているプロバイダと比べると初期費用が高くなるため、初期費用を安く抑えたい人には不向きといえます。
なお、一括払いの場合は、事務手数料(3,300円)が割引になるため、端末代は実質24,420円になります。
支払い回数 | |
---|---|
Vision WiMAX |
|
他社 |
|
【デメリット4】プランによっては解約違約金が発生する
Vision WiMAXの「ギガ放題プラスS 2年プラン」を利用する場合、2年間の契約期間(いわゆる縛り)が設けられています。
そのため、2年以内に途中解約すると解約違約金として3,751円が発生します。
25ヶ月目以降は契約期間の縛りがなくなり、いつ解約しても違約金は発生しません。
一方、契約期間の縛りがない「ギガ放題プラスS フリープラン」を利用している人は、いつ解約しても違約金は発生しません。
【デメリット5】口座振替はできない
Vision WiMAXの支払い方法はクレジットカード払いのみとなっており、口座振替は利用できません。
口座振替ができるWiMAXプロバイダは、以下の3社に限られます。
- 口座振替ができるWiMAXプロバイダ
-
- BIGLOBE WiMAX
- UQ WiMAX
- Broad WiMAX
Vision WiMAXがおすすめの人は?
ここまで紹介したメリット・デメリットを踏まえると、Vision WiMAXは以下のような人におすすめです。
- Vision WiMAXがおすすめな人
-
- プラスエリアモードをよく使う人
- ネットの知識に乏しく、電話でのサポートを受けたい人
Vision WiMAXでは、他社では月額1,100円かかる「プラスエリアモード」が無料です。
そのため、プラスエリアモードの利用頻度が高い人におすすめです。
また、Vision WiMAXの電話サポートは365日対応可能です。
公式サイトでは自動チャットでの問い合わせにも対応しています。
ネットにあまり詳しくない方でも、安心して利用できるでしょう。
Vision WiMAXの基本情報
運営会社 | 株式会社ビジョン |
---|---|
月額料金 |
2年プラン
フリープラン
|
キャッシュバック | 5,000円 |
初期費用 |
|
解約違約金 | 3,751円 ※2年プラン利用時 |
端末代 | 27,720円 |
スマホセット割 |
|
支払い方法 | クレジットカードのみ |
初月日割り | あり |
最大速度/実測値(下り) ※「みんそく」より |
|
データ容量 | 無制限 |
契約期間 |
|
対応エリア | 全国 |
端末補償有無 | 有料オプションあり |
「Vision WiMAX」は1995年からモバイルWi-Fiルーターのレンタルサービスを行っている、東証プライム上場企業の株式会社ビジョンが運営しています。
知名度はそれほどではありませんが、国内・海外向けに通信に関するさまざまな事業を手がける企業です。
Vision WiMAXのみに注目すると、手厚いサポートや解約時の端末下取りなど、独自のサービスが充実しています。
一方で、WiMAXプロバイダのなかで月額料金は最安値ではありません。
できるだけコストを抑えたい人は、月額料金の安さとキャッシュバックにより最安値でWiMAXを利用できる「GMOとくとくBB WiMAX」または「BIGLOBE WiMAX」がおすすめです。
詳しくは「Vision WiMAX以外でおすすめできる最安値プロバイダ」をご覧ください。
Vision WiMAXの料金について解説
ここからは料金プランや端末代など、Vision WiMAXで発生するコストについて解説していきます。
Vision WiMAXの料金プランは2種類
▲引用:公式サイト
Vision WiMAXの料金プランは「ギガ放題 2年プラン」と「ギガ放題 フリープラン」の2つ。
契約期間の縛りの有無と月額料金に違いがあります。
プラン | 契約 期間 |
解約金 | 月額料金 | 端末代 | 支払方法 |
---|---|---|---|---|---|
ギガ放題 2年プラン |
2年 | 3,751円 | 1ヶ月目:0円 2〜25ヶ月目:3,751円 26ヶ月目~:5,049円 |
各27,720円 | クレジットカードのみ。 一括または2回払い |
ギガ放題 フリープラン |
なし | なし | 1ヶ月目:0円 2〜25ヶ月目:4,356円 26ヶ月目~:5,170円 |
それぞれどんな人におすすめかを解説します。
各プラン | おすすめの人 |
---|---|
ギガ放題 2年プラン | 長期利用を検討している人 |
ギガ放題 フリープラン | 2年以内の短期利用を検討している人 |
月額料金が安い「ギガ放題 2年プラン」は、2年契約の縛りがあります。
そのため、24ヶ月以内に解約すると3,751円の解約金が発生します。
2年以上の長期利用を検討中であれば「ギガ放題 2年プラン」がおすすめです。
なお、25ヶ月以降はいつ解約しても解約金は発生しません。
「ギガ放題 フリープラン」は、いつ解約しても解約金が発生しないのが特徴です。
ただし、解約金が発生する「ギガ放題 2年プラン」よりも月額料金が高く設定されています。
2年以内に解約する可能性のある人は「フリープラン」の方がお得です。
Vision WiMAXのスマホセット割
「スマホセット割」とは、スマホとWiMAXをセットで利用することでスマホ代が毎月割引になるサービスです。WiMAXはauとUQモバイルのスマホが対象です。
割引額は毎月最大1,100円で、1年間利用すれば13,200円お得になります。
auとUQモバイルのスマホ割は最大10回線まで適用されるので、家族で利用すればさらにお得になります。
【実機レビュー】編集部でWiMAXを契約して使ってみた
編集部では、Vision WiMAXの現行機種であるポケット型Wi-Fi「Speed Wi-Fi 5G X12」とホームルーター「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」を実際に使ってみました。
ポケット型Wi-Fiの「Speed Wi-Fi 5G X12」をレビュー
Vision WiMAXで取り扱っているポケット型Wi-Fiは、最新機種「Speed Wi-Fi 5G X12」のみとなっています。
名称 | Speed Wi-Fi 5G X12 |
---|---|
料金 | 27,720円 |
支払い方法 |
|
液晶画面 | ◯ |
下り最大速度 | 3.9Gbps |
サイズ | 幅 約136×高さ68×奥行14.8mm |
重量 | 約174g |
バッテリー使用時間 | 約540分 |
バッテリー容量 | 4,000mAh |
充電時間 | TypeC 共通ACアダプタ01U 約230分 TypeC 共通ACアダプタ02U 約230分 |
最大接続数 | 16台 |
最新機種の「Speed Wi-Fi 5G X12」の下り最大速度は3.9Gbpsと、ポケット型Wi-Fiの中ではトップクラスの速度です。
「Speed Wi-Fi 5G X11」の後継機であり、端末のデザインやサイズ、重量はほぼ同じと考えて問題ありません。
なお、バッテリーについては約9時間の連続通信が可能となっています。
外で1日中利用するにはやや不安がありますが、一般的なバッテリー容量とも言えます。
▲端末が梱包された箱。SIMカードが同梱されています
設定はSIMカードを挿入するだけ
「Speed Wi-Fi 5G X12」を利用するには同梱されているSIMカードを本体へ挿入する必要があります。
台紙からSIMカードを切り離したら、本体下部のスロットへ「カチッ」と音がするまで差し込みます。台紙から切り離す際にSIMカードが折れないように注意してください。
▲端末下部のカバーを開けて挿入します。SIMカードの向きは画像の通りです
SIMカードを挿入後、電源をONにすればセットアップは完了。
後は、スマホなどのWi-Fiを使用したい端末を接続するだけです。
なお、Wi-Fi接続には「SSID」と「パスワード」の入力が必要ですが、下の画像の通り端末に表示されたQRコードを読み込むことで、簡単にWi-Fiへ接続することもできます。
▲スマホなどカメラ付き端末なら、QRコードを読むだけで簡単にWi-Fiへ接続できます
平日と週末に昼と夜の速度を測ってみた
Wi-Fi接続が確認できたところで、さっそく速度チェックを行いました。
都内の編集部員宅で計測した結果は以下の通りです。
平日12:00平均 | 平日22:00平均 | 週末12:00平均 | 週末22:00平均 | |
---|---|---|---|---|
下り速度 | 54.3Mbps | 55.0Mbps | 84.2Mbps | 47.0Mbps |
上り速度 | 47.8Mbps | 35.5Mbps | 47.3Mbps | 7.8Mbps |
Ping値 | 32ms | 38ms | 39ms | 57ms |
※平日は月〜金のうち2日間、同時刻に3回ずつ計測した合計6回の平均値
※週末は土日に3回ずつ計測した合計6回の平均値を記載
平日・夜間・週末と、いつでもそこそこの速度が出る安定のクオリティーといえます。
なお、今回の調査では4G環境での調査となりましたが、たまにつながった5G接続時には下りで150Mbpsほどの速度になることもありました。
5G対応エリアが拡大していくことも考えると、今後のWiMAXでは「常時、高速」なWi-Fiを利用できるようになっていく可能性が高いでしょう。
地下鉄(都営大江戸線・新宿駅)のホームや車内でも利用してみた
続いて東京最深部を走る地下鉄「都営大江戸線・新宿駅」でも速度テストを実施しました。
結果は以下の通りで、拍子抜けするほど問題なくつながりました。
また、東中野〜新宿間においては車中でもYouTubeの視聴はサクサクでした。
平日・昼平均 | 平日・夕方平均 | |
---|---|---|
下り速度 | 70.0Mbps | 53.3Mbps |
上り速度 | 15.8Mbps | 12.2Mbps |
Ping値 | 56ms | 59ms |
YouTube視聴 ★5…快適 ★4…良好 ★3…可能 ★2…困難 ★1…不可 |
|
|
web閲覧 ★5…快適 ★4…良好 ★3…可能 ★2…困難 ★1…不可 |
|
|
※検証は12:00、18:00の前後1時間内、3回ずつ計測した平均値を記載
YouTubeは画質480pで視聴、webはYahoo!トップページを閲覧
高所や人混みでもつながるか試してみた
さらに人混みの中でのつながりやすさをチェックするべく、渋谷のスクランブル交差点で速度を計測してみました。
▲平日昼間の渋谷駅前。スクランブル交差点のあたりで計測
平日とはいえ、さすがの人混みの中では多少の速度低下が見られましたが、接続が切れるなどの致命的な現象は起こりませんでした。
下り速度 | 上り速度 | Ping値 | |
---|---|---|---|
渋谷・駅前 | 12.1Mbps | 5.4Mbps | 54ms |
続いて、高所でのつながりやすさを検証するべく都内の高層マンション(16階)でも速度を計測しました。
▲マンション16Fにて計測
下り速度 | 上り速度 | Ping値 | |
---|---|---|---|
都内マンション16F | 41.3Mbps | 8.3Mbps | 51ms |
※検証は平日の午後(12〜21:00)に計測した6回の平均値
今回調査した高層マンションでは、問題なくつながりました。
しかし、建物に屋内アンテナが設置されていない場合は、一般的に、高層階ほどつながりにくくなる可能性は高まります。
もし、通信状態が良くない場合はプロバイダへ相談してみることをおすすめします。
また、オフィスビルや大規模な施設であればビル自体に屋内アンテナが設置されていることも多く、高層階でもほぼ問題なく通信可能です。
調査を行った東京都庁の展望台(45階・地上202m)でもしっかり高速通信が可能でした。
同時接続で何台つなぐと速度が低下するのか…を検証
▲同時接続数は16台とのことでしたが…
一般的に、ポケット型Wi-Fiは接続台数が増えると速度が落ちる傾向がありますが、最大接続16台を謳っている「Speed Wi-Fi 5G X12」では、何台までストレスなく使えるのでしょうか?
編集部では同時接続による速度の変化をテストしてみました。
下り速度 | 上り速度 | Ping値 | |
---|---|---|---|
1台(スマホのみ) | 62.8Mbps |
38.2Mbps |
66ms |
2台 | 43.4Mbps |
26.2Mbps |
75ms |
3台 | 46.8Mbps |
28.2Mbps |
68ms |
4台 | 39.2Mbps |
32.8Mbps |
84ms |
5台 | 28.4Mbps |
35.1Mbps |
93ms |
6台 (スマホ5台数+PC1台) |
26.5Mbps |
33.2Mbps |
94ms |
7台 (スマホ5台数+PC2台) |
31.3Mbps |
29.1Mbps |
113ms |
8台 (スマホ5台数+PC3台) |
28.7Mbps |
33.0Mbps |
136ms |
9台 (スマホ5台数+PC4台) |
24.6Mbps |
7.7Mbps |
115ms |
10台 (スマホ5台数+PC5台) |
20.2Mbps |
5.7Mbps |
135ms |
※4G環境下にて検証
※各端末でYou Tube、TikTokを視聴した状態で計測した3回の平均値を記載
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結果は、5台目くらいから端末によって少しずつ遅延を感じるようになり、測定速度の数値にも低下が見られるようになりました。
しかし、予想に反して4台目までの接続においては、体感も測定速度も問題ありませんでした。
一般的にポケット型Wi-Fiは一人暮らしに最適と言われますが、カップルなど2人暮らしでも、用途によっては十分となる可能性もありそうです。
- 検証の総評
-
1週間ほどSpeed Wi-Fi 5G X12を利用した結果、「いつでもどこでも安定してつながる」というのが率直な印象です。
地下でも高所でも利用でき、人混みの中でもそれほどストレスを感じることがありませんでした。
また、5Gエリアで利用できる場所では、さらに高速通信が可能になりました。
一方、使ってみてわかった最大のデメリットは「端末の操作性は良いとは言えない」ことです。
タッチパネルがなく、周波数などの切り替え時に何度も物理ボタンを押して操作しなければならないのは、想像以上のストレスでした…。速度やつながりやすさといったスペックは申し分ありませんが、使い勝手に関しては、もう一歩…といったところでしょうか。
ホームルーターの「Speed WiFi HOME 5G L13」をレビュー
続いて、据え置き型の「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」について紹介します。
Vision WiMAXで取り扱っているホームルーターは、最新機種である「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」のみです。
下り最大速度は4.2Gbpsを誇ります。
名称 | Speed WiFi HOME 5G L13 |
---|---|
料金 | 27,720円 |
支払い方法 |
|
液晶画面 | なし |
下り最大速度 | 4.2Gbps |
サイズ | 幅 約100×高さ207×奥行100mm |
重量 | 約635g |
最大接続数 | 32台 |
設定はSIMカードを挿入するだけ
Speed Wi-Fi HOME 5G L13を利用するには同梱されているSIMカードを本体へ挿入する必要があります。
▲SIMカードは画像のように台紙の状態で同梱されています
台紙からSIMカードを切り離したら、本体底部のスロットへ差し込みます。
切り離す際にSIMカードが折れないように注意してください。
▲底のフタを開けてSIMカードを差し込んだ状態
SIMカードを挿入後、電源をコンセントへ挿します。
フロントのランプがオレンジから緑になればセットアップは完了。
▲緑のランプに変わったらWi-Fi接続が可能となります
後は、スマホなどのWi-Fiを使用したい端末を接続するだけです。
なお、Wi-Fi接続には「SSID」と「パスワード」の入力が必要ですが、SIM挿入口付近にはWi-Fi接続用のQRコードがあります。
これをカメラで読み込めば、簡単にWi-Fiへ接続することもできます。
平日と週末に昼と夜の速度を測ってみた
Wi-Fi接続が確認できたところで、さっそく速度チェックを行いました。
都内の編集部員宅で計測した結果は以下の通りです。
平日12:00平均 | 平日22:00平均 | 週末12:00平均 | 週末22:00平均 | |
---|---|---|---|---|
下り速度 | 119.0Mbps | 71.7Mbps | 101.4Mbps | 89.1Mbps |
上り速度 | 12.9Mbps | 10.7Mbps | 13.8Mbps | 14.6Mbps |
Ping値 | 39ms | 43ms | 42ms | 40ms |
※平日は月〜金のうち2日間、同時刻に3回ずつ計測した合計6回の平均値
※週末は土日に3回ずつ計測した合計6回の平均値を記載
ご覧の通り、平日・夜間・週末と、いつでも一定以上の速度が出る安定の通信品質と言える結果になりました。
なお、今回の調査では4G環境での調査となりましたが、5G接続時には200Mbpsほどの速度になることも。
5Gエリアでの利用を想定している人であれば、高速通信の恩恵を受けられるでしょう。
同時接続で何台つなぐと速度が低下するのか…を検証
続いて、編集部の企画会議で同時接続時の速度や安定性を検証してみました。
WiMAXは接続台数が増えると速度が落ちる傾向があると言われますが、Speed Wi-Fi HOME 5G L13は何台までストレスなく使えるのでしょうか?
- 検証概要
-
- 場所………東京都新宿区
- 日時………2024年2月3日(土)17:00頃
- 使用端末…PC(Win/Mac混在)×5台
スマホ(iOS/Android混在)×5台 - 検証方法…参加者5名が以下を実施
- 各自のPCを「L13」へ接続し、オンライン会議へ参加
- 各自のスマホを1台づつ「L13」へ接続し、YouTubeの視聴を開始
- 速度遅延などが起こるまで(2)の接続台数を増やしていく
※検証時のオンライン会議は「Google Meet」を利用
PCでのオンライン会議と、スマホでのYouTube視聴をSpeed Wi-Fi HOME 5G L13で行った結果は以下の通りです。
- 検証結果
-
- PC×5台接続時のオンライン会議では問題なし
- 10台同時接続時でも下り速度は81.3Mbpsと高速
- 同時接続9台目、10台目のスマホにて軽微な遅延が発生
時間や場所といった環境や用途にもよりますが、同時接続端末が10台程度なら問題なく利用できると言えそうです。
Vision WiMAX以外でおすすめできる最安値プロバイダ
WiMAXプロバイダの主な違いは、料金です。
通信速度や取り扱い端末などは、どのプロバイダも同じです。
20社以上あるプロバイダのなかで最安のプロバイダは「GMOとくとくBB WiMAX」と「BIGLOBE WiMAX」の二つです。
そのとき実施されているキャッシュバックの金額によってどちらが最安かは異なりますが、半年前後の利用ならBIGLOBE WiMAX、1年以上の利用ならGMOとくとくBB WiMAXが最安です(2024年10月現在)。
- Broad WiMAXに以外におすすめのプロバイダ
-
- 半年前後の利用なら最安の「BIGLOBE WiMAX」
- 1年以上の利用なら最安の「GMOとくとくBB WiMAX」
半年利用なら最安!キャッシュバックが翌月もらえるBIGLOBE WiMAX
- BIGLOBE WiMAXがオススメな理由
-
- 11,500円のキャッシュバックが翌月もらえる
- 口座振替での支払いが可能
- 解約料が発生しない
「BIGLOBE WiMAX」の特徴は何と言っても「安さ」です。
初月の利用料が無料な上、ほぼ無条件で翌月にもらえる11,500円のキャッシュバックも実施しています。
キャッシュバックを受け取ることで半年利用の支払い総額なら全プロバイダで最安、2年ほど利用した場合でも最安クラスで利用することが可能です。
また、解約違約金も発生しないため気軽に解約できます。
さらに、「BIGLOBE WiMAX」はSIMのみ契約や口座振替にも対応しています。
運営会社 | ビッグローブ株式会社 |
---|---|
月額料金 |
|
キャンペーン | 11,500円キャッシュバック |
初期費用 | 申込手数料:3,300円 |
解約違約金 | なし |
端末代 | 27,720円 |
スマホセット割 |
|
支払い方法 |
|
初月日割り | × |
高額キャッシュバックで1年以上なら最安のGMOとくとくBB WiMAX
GMOとくとくBB WiMAXは、キャッシュバックを利用することで安く利用できるプロバイダです。
キャッシュバックキャンペーンを利用すると、1年以上の利用でBIGLOBE WiMAXよりも安くなるため、長期利用を考えている方におすすめです。
- GMOとくとくBB WiMAXがおすすめな理由
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- キャッシュバックキャンペーンが充実
- 36回払いだと、端末代が実質無料
- 解約料が発生しない
GMOとくとくBB WiMAXではすべての申込者を対象に34,600円、乗り換え対象者には最大40,000円のキャッシュバックを実施しています。
ただし、キャッシュバックを受け取れるのは、契約から12ヶ月後という点には注意が必要です。
また、端末を36回分割払いで購入すると「端末分割払いサポート」(月770円×36ヶ月間割引)が適用され、端末代が実質無料になります。
運営会社 | GMOインターネットグループ株式会社 |
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月額料金 |
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キャンペーン |
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初期費用 | 手数料:3,300円 |
解約違約金 | なし |
端末代 | 27,720円 ※36回払いで実質無料 |
スマホセット割 |
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支払い方法 |
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初月日割 | 対応 |
Vision WiMAXの申し込みから設定方法まで
Vision WiMAXの申し込み手順から、端末を利用するための各種設定方法まで解説します。
▲引用:公式サイト
STEP1 | Webフォームにアクセス |
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STEP2 | 料金プラン、端末などを選択し契約者情報などの必要事項を入力 |
STEP3 | 契約者情報・支払い情報を入力して、完了 |
申し込みは3ステップのみ。
専用フォームにて必要事項を記入するだけで申し込みが完了します。
支払方法はクレジットカードのみに対応しています。
口座振替は利用できないため注意が必要です。
13時までの申し込みで当日発送され、通常時は1〜3日で到着します。なお、到着日時の指定はできません。
端末を利用するための各種設定
端末の初期設定については、WiMAXの本家である「UQ WiMAX」の公式サイトに記載されています。各リンク先を参照してください。
モバイルルーター | ホームルーター |
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Speed Wi-Fi 5G X12 | Speed Wi-Fi HOME 5G L13 |
Vision WiMAX解約時の端末下取りについて解説
解約時に不要になった端末を下取りしてくれるのは、WiMAXのプロバイダの中でVision WiMAXだけです。
下取り対応機種は、Vision WiMAXで購入した端末のみです。
端末の使用年数と、Vision WiMAXへの発送方法が元払いか・着払いかによって下取り価格が異なります。
▲引用:公式サイト
ただし、外装破損がある場合は下取り価格が異なるケースがあるので注意しましょう。
下取りの申し込みは「下取り同意書」を同封のうえ、端末を以下に送付してください。
〒160-0022
東京都新宿区新宿六丁目27番30号 新宿イーストサイドスクエア8階
株式会社ビジョン
Vision WiMAX 受付窓口宛
電話番号:0120-410-876
Vision WiMAXに関するよくある質問
Vision WiMAXに関するよくある質問をまとめました。
- Vision WiMAXのよくある質問
Vision WiMAXの端末補償オプションとは?
A.補償内容に応じて、3つのプランが用意されています。
Vision WiMAXでは、有料オプションに加入することで端末補償を受けられます。
端末補償オプションは3種類あり、それぞれ補償対象が異なります。
端末補償オプション | 月額料金 | 対象 | 対象外 |
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安心サポート | 330円 |
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安心サポートワイド | 605円 |
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安心サポートデラックス | 935円 | 同上 | 同上 |
「安心サポートデラックス」のみ、以下の特典が用意されています。
- 安心サポートデラックスの特典
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- 修理交換時、代替機を最短当日発送してくれる
- 年に1回、充電用USBアダプター+USBケーブルをプレゼント
※契約者からリクエストがあった場合のみ
通常、修理・交換が発生すると10日ほどかかるところ、安心サポートデラックスに加入していれば、最短で当日中に代替機が発送されます。
なお、オプションは端末の契約時の加入のみ受け付けています。
契約途中の加入はできないため、契約前に検討しましょう。
速度が遅い場合の対処法は?
A.次の対処法を試してみましょう。
- 速度が遅い時の対処法
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- 端末を再起動する
- 設置場所を変更する
- 周波数を変更する
速度が遅い場合、まずは端末を再起動してみましょう。
再起動の方法はマニュアルや説明書に記載されています。
端末の設置場所や使用場所を変えるのも有効です。
部屋や場所によって、繋がりやすさが違うこともあるので試してみてください。
WiMAXでは5GHzと2.4GHzの2つの周波数を利用できます。
5GHzは障害物に弱い代わりに速度が速いのが特徴で、2.4GHzは速度は遅めですが障害物に強い特徴があります。
速度が遅い要因によって最適な周波数は違いますが、周波数を変えることで速度の改善が期待できます。
お試し利用はできる?
A.Vision WiMAXにお試し利用サービスはありません。
▲引用:公式サイト
Vision WiMAXにはお試し利用サービスはありませんが、「初期契約解除」の制度を利用できます。
「初期契約解除」とは、いわゆるクーリングオフのようなもので、契約から8日以内であれば違約金なしで解約することができます。
「契約したものの電波が入らなかった」といった場合に利用できます。
ただし、端末返却時の送料および事務手数料(3,300円)は利用者が負担する必要があります。
端末やSIMカードはいつ届く?
A.13時までの申し込みで、最短当日発送されます。
端末やSIMカードは、13時までの申し込みで最短当日発送されます。
在庫がない場合や一部の地域をのぞき、通常1〜3日で到着します。
グローバルIPアドレスオプションは使える?
A.グローバルIPアドレスは有料で利用できます。
WiMAXのグローバルIPアドレスオプションとは、WiMAXのルーター端末を利用したインターネット通信でグローバルIPアドレスを利用するのに必要なオプションです。
Vision WiMAXでは月額105円で利用できます。
海外でも使える?
A.Vision WiMAXは海外では利用できません。
WiMAXは海外での利用、国際ローミングには対応していません。
旅行などでモバイルルーターを利用したい場合は、空港などでレンタルできるモバイルルーターをおすすめします。