光回線の種類は3つ!特徴から見るオススメの人は

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3種の光回線を徹底解説

光回線の契約を検討する際、多くの方にとって最初のハードルとなるのが「どの事業者を選べばよいのか」ということです。

光回線事業者は数多く存在し、選択肢が複雑に見えるかもしれませんが、大きな種類としては3つしかありません

それぞれの光回線の種類の特徴を知ることで、自分に合うサービスを選びやすくなります。

この記事では、光回線の種類について詳しく解説しています。
自分に最適なサービスを見つけていきましょう。

この記事のもくじ

光回線の種類は大きく分けて3つしかない

光回線は大きく次の3種類に分けられます。

光回線の種類
  1. フレッツ光
  2. 光コラボレーション(光コラボ)
  3. 独自回線

光回線を選ぶ際に重要なポイントとなるのは、提供エリア、料金、速度です。

3つの回線の大まかな特徴をまとめると、次のようになります。

提供エリア 料金 速度
フレッツ光
全国
×
光コラボ
全国
独自回線
一部エリアのみ

※速度は「みんそく」より。料金は編集部調査。

まずはそれぞれの回線の大まかな特徴を紹介します。

フレッツ光(NTT東日本・NTT西日本)

地域を問わず利用できるのは、NTT東日本・西日本が提供する「フレッツ光」とNTTから光回線を借り受けた事業者が提供する「光コラボ」です。

『Wi-Fi TIMES』が調査したアンケートによると、光回線を利用している方のうち約73%の方がNTT回線(フレッツ光及び光コラボ)を利用しています。

現在利用中の光回線の種類のアンケート結果
【調査概要】
●対象者:現在光回線を利用している方
●実施期間:2024年7月
●有効回答数:435件
●利用媒体:インターネットによるアンケート
●調査主体:株式会社FREEDiVE

フレッツ光のメリットとして、NTTと直接契約できる安心感があることや、充実したサポート体制が挙げられます。

ただし、同じ通信品質である光コラボよりも利用料金は高いというデメリットがあります。

光コラボ(ドコモ光、ソフトバンク光等)

光コラボはNTT回線を利用しているため、通信の品質はフレッツ光と同じですが、光コラボのほうがコスト面で多くのメリットがあります。

光コラボのメリット
  • フレッツ光と異なり、プロバイダとの契約が不要
  • スマホとのセット割によって、家計全体の通信費が安くなる
  • キャッシュバックなどの特典が豊富

『Wi-Fi TIMES』が調査したアンケートによると、光回線利用者の68%は「光コラボ」利用者でした。
対するフレッツ光の利用者は約5%です。

光コラボは、光回線を導入する際にまず検討したい選択肢だと言えるでしょう。

独自回線(auひかり、NURO光、コミュファ光等)

NTTが使用していない回線や、電力会社が独自に引いた回線を利用して提供されるのが「独自回線」です。

独自回線には「ダークファイバー系」と「電力会社系」の2種類があり、具体的には次のサービスが該当します。

■ダークファイバー系の光回線
auひかり、NUROひかり

■電力会社系の光回線
コミュファ光、eo光、メガ・エッグ、ピカラ光、BBIQ

いずれも通信速度は速い傾向にありますが、提供エリアは一部地域に限られます。

また、NTT系と比べると開通まで時間がかかることが多いため、提供エリア内に住み、なお且つ速度にこだわりたい人向けです。

続いて、それぞれの回線のメリットやデメリットを詳しく解説し、どのような人にオススメなのかを探っていきます。

フレッツ光の特徴やメリット・デメリットは?

フレッツ光

2001年からサービスを開始した「フレッツ光」は、NTT東日本・西日本が提供している光回線サービスです。

NTTの通信インフラを利用しているため、提供エリアは全都道府県
多くの地域で利用することができます。

フレッツ光のメリット

フレッツ光のメリットとして、次の3つが挙げられます。

フレッツ光のメリット
  • 全都道府県で利用できるという提供エリアの広さ
  • NTTブランドならではの安心感
  • 充実したサポート体制

光コラボを含めるNTTの光回線の契約数は、2024年3月時点で2,300万を超えています。

多くの人が利用しているという実績や、NTTブランドと直接契約する安心感は、フレッツ光を利用するメリットといえるでしょう。

また、フレッツ光はサポートも充実しています。

電話とメールのアイコン

光コラボの場合、事業者によっては積極的に電話番号を開示していないこともありますが、NTTであれば年末年始を除き、土・日・祝日も電話での問い合わせを受け付けています。

また、開通後のインターネットの設定や、プリンターの設定なども、専門スタッフに依頼することができます(有料)。
初期の設定に不安がある方には嬉しいポイントです。

フレッツ光のデメリット

フレッツ光のデメリットとしては、次の2つが挙げられます。

フレッツ光のデメリット
  • 光コラボよりも利用料金が高い
  • 契約が2ヶ所となるため、手続きや管理の手間がかかる

フレッツ光を利用する場合、NTT東西との契約に加え、プロバイダ(インターネット・サービス・プロバイダ)とも契約する必要があります。

NTT利用料とプロバイダ利用料の2つが発生するため、同じ通信品質である光コラボよりも、利用料金が割高になる点がデメリットです。

月額料金の相場(戸建て)
NTT利用料/月 プロバイダ利用料/月
フレッツ光 5,940円~ 550円~
光コラボ 5,000円前後

また、契約先がNTT東西とプロバイダの2つになるため、契約・解約時の手続きや支払いの管理がわずらわしい、といったデメリットもあります。

フレッツ光がおすすめな人

フレッツ光がおすすめな人は、以下のような人です。

フレッツ光がおすすめな人
  • 安心できる事業者と契約したい人
  • インターネットの設定に自信がない人

一口に「光回線事業者」といっても、さまざまな事業者があります。

フレッツ光であれば、NTTと直接契約できることに加え、利用者数も多いため安心して契約を進められるでしょう。

また、フレッツ光はサポート体制も充実しているため、インターネット初心者にもおすすめです。

電話での問い合わせはもちろん、初期の設定を丸ごとお任せできるサービス(有料)も提供しているため、状況に応じてサポートを依頼できます。

光コラボの特徴やメリット・デメリットは?

光コラボ系のインターネット回線

光コラボ(光コラボレーション)とは、NTTの「フレッツ光」を他の事業者が借り受けて提供する光回線サービスのことです。

光回線のさらなる普及を目的として、2015年に始まりました。
「ソフトバンク光」や「ドコモ光」、「ビッグローブ光」、「楽天ひかり」などが光コラボに該当します。

通信品質や提供エリアはフレッツ光と同じですが、料金設定やサービス内容は事業者ごとに特色があります。

光コラボのメリット

光コラボの主なメリットは次の5つです。

光コラボのメリット
  • フレッツと同品質のサービスを安く利用できる
  • 3大キャリアのスマホセット割がある
  • キャッシュバックなどの特典が充実している
  • プロバイダとの個別契約が不要
  • 他の光コラボへの乗り換えが簡単

光コラボを選ぶ大きなメリットは、フレッツ光と同じ品質の通信サービスを、フレッツ光よりも安く利用できることです。

通信事業者が指定するスマホを利用すると、スマホの月額料金が割引になる「スマホ割」は、家族のスマホも対象です。
そのため、スマホの契約台数が多ければ多いほどお得です。

また、各社現金のキャッシュバックや、月額料金の割引キャンペーンなど、さまざまな特典を用意しています。
適用されるための条件には注意が必要ですが、これらの特典を利用することで、実質負担額が減る可能性があります。

電卓のイラスト

また、光コラボの場合、フレッツ光とは異なりプロバイダとの個別契約は原則不要
「ドコモ光」「ソフトバンク光」といった通信事業者1社と契約するだけで、インターネットを利用できる手軽さも魅力です。

万一事業者を変えたいときは、光コラボ間であれば工事は不要です。
スマホの乗り換えのように、事務手続きのみで乗り換えられます。

光コラボのデメリット

フレッツ光よりも安く利用できる「光コラボ」のデメリットは、特にありません。

しいて挙げるならば、光コラボは利用者数が多いため、夕方や夜、週末などインターネット利用者が多くなる時間帯は回線が混雑し、速度が遅くなる可能性があるということ。

ただし、あくまでNTT回線のため、ストレスを感じるほどの速度低下となる可能性は低いでしょう。

光コラボがおすすめな人

NTT回線をフレッツ光よりも安く利用できる光コラボは、面倒な手間をかけることなく、安く光回線を利用したい方におすすめです。

各社のスマホセット割やキャッシュバック特典などをうまく活用することで、通信費を安く抑えることができます。

また、フレッツ光と違ってプロバイダの契約は不要なので、支払先も1ヶ所で済みます。

独自回線の特徴やメリット・デメリットは?

独自回線には、電力会社系とダークファイバー系の二つがあります。

「電力会社系」とは、おもに西日本の電力会社が提供している光回線サービスのこと。

電力会社が既存の電力供給網を利用して光ファイバーを引いていることから、「独自回線」に該当します。

「ダークファイバー系」とは、NTTが使っていない光ファイバーケーブルを活用して提供されているサービスです。
具体的には「auひかり」「NURO光」が該当します。

電力会社系

電力会社系のインターネット回線

電力会社系の光回線事業者は、次の通りです。
それぞれ提供エリア内でのみサービスを提供しており、エリア外に引越すと使うことができません。

電力会社系の光回線事業者
サービス名 提供エリア
コミュファ光 中部
eo光 近畿
メガ・エッグ 中国
ピカラ光 四国
BBIQ 九州

電力会社系のメリット・デメリット・おすすめな人

電球

電力会社系のメリットは次の2つです。

電力会社系のメリット
  • 通信速度が速い
  • 家庭全体の通信費・光熱費を抑えられる

電力会社系の光回線は、自前のインフラを使用している上、利用者数も比較的少ないことから通信速度が速い傾向にあることがメリットです。

実際、光コラボと通信速度を比べると、電力会社系の方が速いことがわかります。

回線の種類 サービス名 下り速度
独自回線
電力会社系
コミュファ光 660.1Mbps
eo光 845.8Mbps
メガ・エッグ 453.8Mbps
ピカラ光 510.7Mbps
BBIQ 507.2Mbps
光コラボ ソフトバンク光 350.4Mbps
ドコモ光 320.7Mbps
楽天ひかり 236.9Mbps

※速度は『みんそく』より。

フレッツ光や光コラボでは10Gbpsプランが提供されていないエリアでも、電力会社系であれば提供されていることもあります。

さらに速度を追求したい場合は、1Gbpsプランから10Gbpsプランに切り替えるという選択も可能です。

また、電力会社系は特定の電気料金プランを契約している人を対象に、割引を用意していることがほとんど。

スマホとのセット割も利用することで、家庭全体の通信費・光熱費を抑えられるメリットがあります。

一方でデメリットは、次の通りです。

電力会社系のデメリット
  • サービス提供エリア外に引越すと利用できない
  • 解約時、回線撤去費用がかかる可能性がある

電力会社系はあくまで地域限定サービスのため、エリア外に引越すと利用できなくなります。

また、賃貸物件などで原状回復を求められた場合には、回線撤去をするための工事が発生します。
工事費用は10,000円ほどが目安です。

以上のことから、電力会社系の光回線については、サービス提供エリア内に住み、家庭全体の通信・光熱費を見直したい方におすすめです。

ダークファイバー系

ダークファイバー系のインターネット回線

ダークファイバー系の光回線事業者は、auひかりとNURO光の2社です。

いずれも利用できるエリアは限られているため、以下の公式サイトからご自身の住まいが提供エリア内かを確かめましょう。

各独自回線の提供エリア
サービス名 提供エリア
auひかり
NURO光

ダークファイバー系のメリット・デメリット・おすすめな人

ダークファイバー系の光回線のメリットは、光コラボよりも通信速度が速い傾向にあることです。

回線の種類 サービス名 下り速度
独自回線
ダークファイバー系
auひかり 565.0Mbps
NURO光 662.1Mbps
光コラボ ソフトバンク光 350.4Mbps
ドコモ光 320.7Mbps
楽天ひかり 236.9Mbps

※速度は『みんそく』より。

一方、ダークファイバー系ならではのデメリットは次の通りです。

ダークファイバー系のデメリット
  1. サービス提供エリアが限られている
  2. 開通するまでに時間がかかる
  3. 解約時、回線撤去工事費がかかる可能性がある

auひかりもNURO光も、サービス提供エリアは限られているため、対応エリアに住んでいて初めて、検討の土台に乗るサービスです。

また、開通するまでの時間がかかる点もデメリットです。

ダークファイバー系の光回線の場合は、NTT系の光回線よりも開通するまでに時間がかかる傾向にあります。

引越しシーズンの繁忙期(2月~5月)は開通までプラス1ヶ月ほど見ておくとよいでしょう。

開通までの目安(新規契約時)
回線事業者 工事の回数 申し込みから開通までの期間
auひかり 1回 戸建て:1~2ヶ月
マンション:2週間
NURO光 2回 戸建て:1~2ヶ月
マンション:1~3ヶ月

また、回線を解約する際にも注意が必要です。

賃貸物件などで原状回復を求められた場合には、NURO光は11,000円、auひかりは最大31,680円の回線撤去工事費がかかります。

ダークファイバー系の光回線は、このような工事の手間をかけてでも快適な通信環境が欲しい方向けといえるでしょう。

光回線の乗り換え方法

更新マーク

光回線はスマートフォンのように他のサービスへ乗り換えることができます。
わかりやすくいうと、次のような特徴があります。

光回線の乗り換え方法
  • フレッツ光と光コラボ間、光コラボ同士の乗り換えは簡単
  • 光コラボから独自回線間の乗り換えは手間がかかる

具体的にどのような手続きとなるのか、詳しく見ていきましょう。

フレッツ光から光コラボへの乗り換え

フレッツ光から光コラボへと乗り越えることを、「転用」と言います。
転用する手順は比較的シンプルで、基本的には工事ナシで乗り換えられます。

フレッツ光→光コラボへの乗り換え手順
  1. NTTから「転用承諾番号」を取得する
  2. 乗り換え先の光コラボへ申し込む
  3. 開通手続き(※多くの場合、新たな工事は不要)
  4. 開通

転用承諾番号は、次のような英数字で構成されています。

この番号をもって、乗り換え先の光コラボへと申し込めば、多くの場合は工事なしで新しい光コラボに切り替えられます。

転用承諾番号
▲引用:「So-net 光」公式サイト

光コラボ間の乗り換え

光コラボから他の光コラボへ乗り換えることを、「事業者変更」と言います。

光コラボ→光コラボへの乗り換え手順
  1. 契約中の光コラボ事業者から、「事業者変更承諾番号」を取得する
  2. 乗り換え先の光コラボへ申し込む
  3. 開通手続き(※多くの場合、新たな工事は不要)
  4. 開通

基本的には電話やWeb上での手続きのみで、乗り換えが完了します。

光コラボから独自回線への乗り換え

光コラボから独自回線へ乗り換える場合は、新たに工事が必要です。

工事は2回に渡って行われることもあり、開通まで時間がかかる可能性があります

光コラボ→独自回線への乗り換え手順
  1. 独自回線の事業者に申し込む
  2. 独自回線の工事を手配する
  3. 並行して、光コラボの解約手続きを行う
  4. 開通

独自回線から光コラボへ乗り換える際は、賃貸物件のオーナーから独自回線の回線撤去を求められる可能性があります。
この場合、独自回線の撤去工事が必要です。

撤去工事の費用を負担したくない方は、撤去工事費をキャッシュバックする光コラボを選ぶとよいでしょう。

光回線を検討するなら、まずは「光コラボ」から

これから光回線を導入する方には、提供エリアが全国で、速度・料金のバランスのよい「光コラボ」から検討することをおすすめします。

「光コラボ」の選び方として、まずはお使いのスマホとのセット割がある事業者をチェックすることがポイントです。

スマホの契約台数が多ければ多いほど割引額が増えるため、家族全員が同一キャリアの場合は、特にお得に利用できます。

詳しくは、以下の記事をご確認ください。

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