ソフトバンクのポケット型Wi-Fi「Pocket Wi-Fi」の評判は？独自調査と実機検証で徹底解剖

2024-11-15

#ポケット型Wi-Fi

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旅行や出張など、屋外でのWi-Fi利用時に便利なポケット型Wi-Fi（モバイルルーター）。

ソフトバンクのポケット型Wi-Fi（※以下「Pocket WiFi」と表記）は、3大キャリアならではの高速通信が最大の特徴です。

「ポケットWi-Fi」？「モバイルルーター」？: 「Pocket WiFi（ポケットワイファイ）」はSoftBank社の商標です。
そのため、SoftBank以外のモバイルルーターは「ポケット型Wi-Fi」などと呼ばれます。

SoftBankスマホのユーザーであれば、安価な月額料金でデータをシェアすることが可能となっています。

一方で、SoftBank以外のスマホユーザーにとっては、月額料金が高額なポケット型Wi-Fiとなります。

さらに、データ無制限ではない点にも注意が必要です。

これらの特徴から、「Pocket WiFi」がおすすめな人は以下となります。

「Pocket WiFi」がおすすめな人

SoftBankのスマホユーザー
毎月50GBまでの利用を想定している人
5Gを含めた高速な通信環境がほしい人

データ無制限のポケット型Wi-Fiなら「WiMAX」、安いポケット型Wi-Fiを探しているなら「クラウドSIM」タイプもあわせて検討するとよいでしょう。

この記事では、実際にPocket WiFiを利用しているユーザーへのアンケート調査を実施して口コミ・評判を徹底調査。

さらに実際の端末を使った使用感や利用シーンごとの速度調査などを行いました。

ポケット型Wi-Fiの利用を検討している人はぜひ参考にしてください。

ソフトバンクPocket WiFiの基本情報

▲画像の端末はA004ZT

まずはPocket WiFiの基本情報を見てみましょう。

「Pocket WiFi」の基本情報
	SoftBank スマホユーザー	非SoftBank スマホユーザー
プラン	データシェアプラン	データ通信専用 50GBプラン	データ通信専用 3GBプラン
月額料金	1,078円	5,280円	~~1,408~~990円
データ容量	最大50GB	50GB	3GB
最大速度 ※A004ZT	下り：3.0Gbps 上り：298Mbps
速度制限	あり ※契約データ容量超過時 ※その他、時間帯により速度制御の場合あり
端末代金	A004ZT：66,240円 A101ZT：28,800円 (※2024年11月現在、オンラインショップでは在庫なし)
事務手数料	店頭：3,850円公式サイト：無料（自宅受取の場合）
キャッシュバック	なし
契約期間	なし
違約金	なし
スマホセット割	なし

「Pocket WiFi」の魅力は、SoftBank回線を利用した高速通信です。

とくに最新5G対応機種「A004ZT」の速度は下り最大3.0Gbpsと、スペックの高さが際立っています。

料金プランは3GBと50GBに加え、スマホのデータ容量をシェアできる「データシェアプラン」の3つをラインナップ。

契約期間の設定がなく、どのタイミングで解約しても違約金が発生しないため、柔軟な使い方ができるのも魅力です。

一方で、端末代金や50GBプランの月額料金は高額と言えるでしょう。

SoftBankの公式サイトはこちら

ソフトバンクPocket WiFiの取り扱い端末（機種）について解説

▲引用：ソフトバンク

Pocket WiFiで利用できる端末は2機種です（2024年11月時点）。

見た目はそっくりですが、スペックはそれぞれ異なります。
それぞれの機種の特徴を詳しくみていきましょう。

下り3.0Gbpsの高速通信が可能なPocket WiFi 5G A004ZT

▲引用：ソフトバンク

機種名	Pocket WiFi 5G A004ZT
端末代	66,240円
サイズ	約133×73×18.6mm
重量	約225g
最大通信速度	下り：3.0Gbps 上り：298Mbps
WiFi規格	a/b/g/n/ac/ax
同時接続台数	30台
連続通信時間	約3.0〜7.4時間
連続待受時間	約580〜600時間
バッテリー容量	4,100mAh

Pocket WiFi 5G A004ZTは2021年3月にリリースされた機種で、ソフトバンクとしては初となる5Gのミリ波に対応しました。

ミリ波とは、5G向けに割り当てられた高周波数帯のことで、安定した高速通信を実現します。
この接続方式により、最大通信速度は下り3.0Gbpsになっています。

ただし、スペックに比例して端末代は66,240円と高額です。

大容量バッテリーのPocket WiFi 5G A101ZT

▲引用：ソフトバンク

機種名	Pocket WiFi 5G A101ZT
端末代	28,800円
サイズ	約141×69×15.9mm
重量	約240g
最大通信速度	下り：2.4Gbps 上り：110Mbps
WiFi規格	a/b/g/n/ac/ax
同時接続台数	最大30台
連続通信時間	約5〜9時間
連続待受時間	約630〜650時間
バッテリー容量	5,300mAh

Pocket WiFi 5G A101ZTは、2021年7月にリリースされた機種です。

「A004ZT」には見劣りするものの、5Gにも対応しており必要充分なスペックと言えます。

また、5,300mAhの大容量バッテリーを搭載しているため、最大9時間の連続使用が可能です。

ただし、2024年11月現在、公式オンラインショップでは「在庫切れ」となっています。
どうしても欲しい人は入荷を待つか、ショップの店頭在庫を確認するしかありません。

ユーザーの評判は？Pocket WiFiの総合満足度は6.29点(10点満点中)

▲「ソフトバンクのPocket WiFiの満足度に関するアンケート」調査概要
●対象:ソフトバンクのPocket WiFi®を利用している方
●実施期間:2023年6月
●有効回答数：47件
●方法:インターネットによるアンケート調査
●調査主体：株式会社FREEDiVE

編集部では、実際にPocket WiFiを利用している方の声を集めるために、独自のアンケート調査を実施しました。

その結果、ソフトバンクのPocket WiFiを利用している方の総合満足度の平均点は10点満点中6.29点でした。

アンケートで集められた口コミを見ていきましょう。

Pocket WiFiユーザーの口コミ

今回実施したユーザー調査で得られた口コミを紹介していきます。

東京都在住・30代後半/女性
マンション/3人暮らし

外出先でもネット検索や動画視聴ができて便利

都内23区内では通信が非常に安定していてストレスを感じたことはありません。外出先でもネット検索をサクサクできますし、大好きな動画視聴もスムーズに楽しめるので個人的には満足しています。

愛媛県在住・20代後半/男性
戸建て/3人暮らし

通信速度はソフトバンクエアーより少し劣る

ソフトバンクエアーとあまり変わらない金額で外に持ち出せるのは便利ですが、通信速度はソフトバンクエアーと比べると少し劣るかと思います。ネット検索や動画視聴は問題ないですが、ZOOMやオンライン会議などで使用する際は遅く感じることがあります。

埼玉県在住・20代後半/男性
マンション/一人暮らし

地下鉄のホームでもスムーズに使えている

通信速度は特別速いわけではありませんが、満足しています。以前、格安SIMのポケットWiFiを使用していた時は地下鉄のホームでは遅くて使えなかったのですが、ソフトバンクのポケットWiFiならYouTubeの動画もスムーズに視聴できます。

埼玉県在住・30代後半/男性
戸建て/3人暮らし

オンラインゲーム時は遅い

YouTubeなどの動画視聴やネット検索などをする時の通信速度は問題ないと思います。ただ、高スペックのオンラインゲームをする時は通信速度が遅いと感じることがあり、やや不満です。特に夜8時以降に遅いと感じることが多いです。

東京都在住・30代前半/男性
マンション/2人暮らし

ポケットWiFiにしては通信速度が速い

通信速度はポケットWiFiにしては速いと思います。エリアによって違うかもしれませんが、WIMAXと比べても速いです。YouTubeなどの動画配信をメインに使用してましたが、通勤時も快適に視聴できていましたし、ストレスを感じたことはありません。

広島県在住・40代後半/男性
戸建て/4人暮らし

Jリーグの中継中に停止してストレスを感じた

DAZNでサッカーの試合をリアルタイムで視聴するために契約したのですが、外出先でJリーグの中継を視聴している時に頻繁に停止して読み込みを繰り返すような状態で、非常にストレスを感じました。料金も特別安いわけではないので不満です。

大阪府在住・40代前半/男性
戸建て/3人暮らし

ソフトバンクのスマホとのデータシェアでお得

ソフトバンクのスマホを使っているので、スマホとのデータシェアでかなり安く利用できています。WiMAXなどと比較検討もしましたが、お得だし快適に利用できているので、こちらを選んで正解でした。ソフトバンクユーザーの方には特におすすめです。

宮城県在住・30代後半/男性
戸建て/3人暮らし

時間帯によって通信度が遅くなることがある

宮城県内で利用していますが、山間部付近に行くと接続が切れてしまうことが不満です。家の中では日中は比較的つながりやすいのですが、時間帯によっていきなり遅くなることがあります。特に夜になると速度が遅くなり動画が止まることもあります。

広島県在住・30代後半/女性
戸建て/4人暮らし

3台以上で動画視聴しても通信速度が落ちない

自宅で家族で利用していますが、3台以上で動画視聴しても通信速度が落ちることもなく快適に使用することができています。時間帯によって遅くなるということもないので、通信速度や安定性などの通信品質には満足しています。

埼玉県在住・30代後半/男性
戸建て/3人暮らし

通信速度が遅くて使いものにならない

私は運輸業でスマホをナビとして使うことが多々ありますが、通信速度が遅くて使いものになりません。たまに固まったり、つながらなくなったりすることもあります。ポケットWiFiとしては期待外れでした。使いたい時に動かないのは本当にイライラします。

福岡県在住・30代後半/女性
マンション/3人暮らし

リーズナブルな料金で通信速度も早いので満足

日中にテレワークで使うことが多いのですが、通信が安定していて快適に使えているので「さすがソフトバンク」と思いました。長時間利用できることや、スマホとデータ容量をシェアできることもソフトバンクのポケットWi-Fiの大きなメリットだと思います。

東京都在住・30代前半/女性
マンション/一人暮らし

通信制限がかかると遅くてイライラする

わりとすぐに制限がかかってしまいます。通信制限がかかると使い物にならないくらい遅くなりイライラします。月末は検索すらままならないこともあります。バッテリーの持ちも悪くて、屋外利用で3時間くらいしか持たないのは正直キツイです。

ソフトバンクのPocket WiFiに対しては、通信品質とデータシェアについてポジティブな意見が多数ありました。

一方で、夜間の速度低下やバッテリー持ちの悪さにはネガティブな声も散見されました。

アンケート調査で分かったPocket WiFiのメリット

ユーザーへのアンケート調査と編集部による実機検証からわかった、「Pocket WiFi」の主なメリットは次の通りです。

Pocket WiFiのメリット

通信速度が速い
スマホのデータをシェアできるプランがある
（※SoftBankのスマホユーザーのみ）
低容量3GBプランがある

Pocket WiFiはソフトバンク回線を利用するため、通信品質に優れています。
もちろん、現行機種は5Gにも対応しています。

スマホのデータをシェアできる「データシェアプラン」は、ソフトバンクのスマホとのセット利用が対象です。

例えば、スマホでデータ無制限プラン「メリハリ無制限」に加入中であれば、50GBを上限に「Pocket WiFi」でもデータをシェアすることが可能です。

利用頻度の少ないライトユーザー向けには、3GBプラン（月額990円〜）も用意されています。

ソフトバンクPocket WiFiがおすすめな人は？

メリットから考えられる「Pocket WiFiがおすすめの人」は以下の通りです。

Pocket WiFiがおすすめな人

高速なポケット型Wi-Fiがほしい人
ソフトバンクユーザーで、ポケットWi-Fiを毎月50GB以内で使いたい人

ソフトバンクの最大の強みは「3大キャリアの信頼性」と「高い通信品質」です。

そのため、信頼できる企業の高速なポケット型Wi-Fiが欲しい人にとって、Pocket Wi-Fiは有力な候補となるでしょう。

また、ソフトバンクのスマホユーザーも、Pocket WiFiを安く利用できるためおすすめです。

「データシェアプラン」を利用することで「50GBまでなら1,078円」と、格安で利用することが可能です。

アンケート調査で分かったPocket WiFiのデメリット

ユーザーへのアンケート調査と編集部による実機検証からわかった、「Pocket WiFi」の主なデメリットは次の通りです。

Pocket WiFiのデメリット

SoftBank以外のスマホユーザーには高額
データ無制限ではない
バッテリー持ちが悪い

ソフトバンク以外のスマホユーザーは「データシェアプラン」を利用できません。

契約可能な「データ通信専用プラン」は3GBプランこそ安いものの、50GBプランが高額なのは大きなデメリットです。

また、「データシェアプラン」にも「最大50GB」というデータ量の上限があります。

連続使用時間も長くはないため、屋外での利用がメインの場合はデメリットになるでしょう。

ソフトバンクPocket WiFiをおすすめできない人は？

Pocket WiFiがおすすめできない人

通信費を安く抑えたい人
データ無制限で利用したい人

基本的にPocket Wi-Fiは、ソフトバンク以外のスマホユーザーにはおすすめできません。

理由はシンプルで「月額料金が高い」ためとなります。
品質は優れてますが、50GBに月額5,000円以上を払うのはコスパが良いとは言えません。

「データシェアプラン」にはデータ量の上限があるため、データ無制限のポケット型Wi-Fiを探している人には不向きです。

ソフトバンクPocket WiFiの料金について解説

ここからは「Pocket WiFi」の月額料金と注意点について解説します。

プランの概要

Pocket WiFiには、大きく2タイプのプランがあります。

データシェアプラン	ソフトバンクのスマホユーザー向けスマホのデータ量をシェアして利用する Pocket WiFiで利用できるのは最大50GB 月額料金が安い
データ通信専用プラン	ソフトバンク以外のスマホユーザー向け 3GBと50GBの2種類から選ぶことができる月額料金が高い

それぞれについて解説します。

データシェアプランの概要

プラン名	データシェアプラン
月額料金	1,078円
データ容量	スマホプランに応じる
データ容量	最大50GB
速度制限	時間帯により速度制御の場合あり
おすすめな人	ソフトバンクのスマホで「ペイトク無制限」「メリハリ無制限+」に加入している人

データシェアプランは、スマホのデータ容量を「Pocket WiFi」でシェアできる、ソフトバンクユーザー向けのプランです。

月額1,078円でPocket WiFiを利用できるためお得ですが、利用できるデータ量は最大50GBまでになる点に注意してください。

とはいえ、月間50GBまでの利用であれば大変お得です。

なお、スマホで「メリハリ無制限＋」プランを利用している場合、テザリング・データシェアの合計で50GBが上限となります。

データ通信専用プランの概要

プラン名	3GBプラン	50GBプラン
月額料金	1ヶ月目：日割り 2〜61ヶ月目：990円 62ヶ月目以降：1,408円	5,280円
データ容量	3GB	50GB
速度制限	有り契約データ量を超過した場合時間帯やトラフィック量など場合あり
おすすめな人	必要なときだけ使いたい人料金コストを抑えたい人	キャリア品質が欲しい人複数人で利用する人

データ通信専用プランは容量別に2種類が提供されています。

3GBプランの月額は1,408円ですが「5年おトク割」が適用されるため、5年間に渡って990円で利用可能です。

一方で、50GBプランの月額料金は5,280円となっており、一般的な50GBとしては高額です。

3大キャリアの品質にこだわる人以外は、Pocket WiFiよりも安くデータ無制限が利用できるWiMAXを選ぶとよいでしょう。

ソフトバンクとUQ WiMAXの比較
	ソフトバンク	UQ WiMAX
データ容量	50GB	無制限
月額料金	5,280円	4,950円

契約時の手数料3,850円はオンラインなら無料になる

新規契約の際には、事務手数料として3,850円が必要となります。
ただし、オンライン契約（自宅受取）であれば、手数料は無料になります。

キャンペーン・キャッシュバックについて

2024年11月現在、Pocket WiFiに関するキャッシュバックなどのキャンペーン特典は実施されていません。

ただし、以前には不定期にキャンペーンが実施されたこともあります。
申し込むタイミングでキャンペーン情報はないかをチェックしてみましょう。

ソフトバンクのスマホセット割はない

「Pocket WiFi」ではソフトバンクスマホのセット割はありません。

光回線の「ソフトバンク光」やホームルーターの「SoftBank Air」とは異なる点に注意が必要です。

ソフトバンクのPocket WiFiの対応エリアについて解説

「Pocket WiFi」の対応エリアはソフトバンクのスマホと同じく全国です。

ただし山間部など、一部のエリアでは電波が入りにくい場合もあります。

利用するエリアがソフトバンクの対応エリアであるかは、必ず事前に確認しておきましょう。

ソフトバンク対応エリアの公式サイト：サービスエリアマップ

海外利用も可能！ハワイなどアメリカは使い放題

▲引用：ソフトバンク

Pocket WiFiは国際ローミングを設定するだけで、海外でも利用できます。

海外プランは、アメリカで使い放題になる「アメリカ放題」のほか、国や地域によってプランが分かれる「海外あんしん定額」があります。

「Pocket WiFi」の海外プラン
プラン	アメリカ放題	海外あんしん定額
対象国	アメリカ本土、アラスカ、ハワイ、プエルトリコ、バージン諸島（アメリカ領） ※グアム、サイパンは対象外	ヨーロッパ、アジア、中東、アフリカなど
料金	無料	対象国により異なる

「アメリカ放題」の対象国では追加料金はかかりません。

ソフトバンクのスマホユーザーであれば、SMSはもちろん日本への通話とアメリカでの通話料も無料。
地図アプリやWeb検索でのデータ通信も無料で利用できます。

「海外あんしん定額」を利用するには国際ローミングを設定するだけでOKです。

国際ローミングの設定手順

「Pocket WiFi」のタッチパネルから「設定」をタッチ
「国際ローミング」をタッチ
設定を「ON」にする
「設定を利用するには再起動が必要です。続けますか？」の表示で「はい」を選択

アメリカ以外は海外あんしん定額！

▲引用：ソフトバンク

「海外あんしん定額」は、対象エリアが異なる「定額国L」「定額国S」、そして「飛行機・船」の3つに分類されています。

「海外あんしん定額」の利用料
プラン	料金
定額国L	24時間／3GB／980円 72時間／9GB／2,940円
定額国S	24時間／1GB／1,980円 24時間／5GB／9,800円 24時間／10GB／19,600円
飛行機・船	1時間／50GB／980円 5時間／100GB／1,960円 15時間／150GB／2,940円

「海外あんしん定額」への申し込みは専用サイトを通じて行いましょう。

ソフトバンクのPocket WiFiの速度について解説

「Pocket WiFi」の通信速度について解説をしていきます。
ユーザーの満足度や、実測値について見ていきましょう。

速度に関する満足度の評価は6.49点(10点満点中)

編集部が独自に実施したアンケート調査では、ソフトバンクのPocket WiFiの通信速度に対する満足度の平均点は10点満点中6.48点となりました。

最も多かったのは8点（23.4％）でしたが、点数にはバラつきがありました。

最大通信速度は下り3.0Gbps/上り298Mbps

最大速度は機種により異なります。
「Pocket WiFi」で利用できる2機種の最大速度は以下のとおりです。

「Pocket WiFi」の最大通信速度
機種名	Pocket WiFi 5G A101ZT	Pocket WiFi 5G A004ZT
最大通信速度	下り：2.4Gbps 上り：110Mbps	下り：3.0Gbps 上り：298Mbps

ただし、最大速度は理論上可能な通信速度の上限なので、実際に最大速度が出ることはありません。

実際の速度である「実測値」を目安にしましょう。

実測値を他社ポケット型Wi-Fiと比較

「Pocket WiFi」の実測値を他社のポケット型Wi-Fiと比較しました。
結果は以下の通りです。

サービス名端末	下り平均	上り平均	Ping値
ソフトバンク Pocket WiFi 5G A102ZT	56.5Mbps	14.6Mbps	37.3ms
ドコモ Wi-Fi STATION SH-52A	125.1Mbps	17.2Mbps	48.9ms
UQ WIMAX Speed Wi-Fi 5G X11	59.2Mbps	11.3Mbps	53.3ms
Rakuten WiFi Pocket	25.9Mbps	22.1Mbps	55.5ms
THE WiFi （クラウドSIM）	16.4Mbps	10.6Mbps	51.9ms

▲参考：みんなのネット回線

下り実測値を見てみると、ドコモのポケット型Wi-Fiが最も速く、Pocket WiFiとWiMAXが続きます。

上り速度やPing値にはそれほど大きな差はありません。

データ容量を超えると利用制限がかかる

▲制限がかかると速度は128kbpsに低下します

「Pocket WiFi」では、契約データ容量を超えると速度制限がかかります。

制限時の速度は契約プランによって異なりますが、下り最大「128〜300Kbps」となります。

128kbpsではSNSの利用ですらストレスを感じる速度のため、くれぐれも速度制限にならないよう注意しましょう。

なお、必要な下り速度は、下図を目安にしてください。

ちなみに、速度制限がかかると翌月まで解除はできません。

速度制限のない「データ無制限」でWi-Fiを利用したい場合は、やはりWiMAXがおすすめとなります。

ソフトバンクのPocket WiFiを実際に利用してみた

▲編集部に届いた「Pocket WiFi 5G A004ZT」を約2週間ほど利用しながら調査しました

今回の記事作成のために、編集部で「Pocket WiFi 5G A004ZT」を購入し、じっくり使い込んでみました。

申し込みから実際の使用感なども含めて、忖度なしでレビューします。

オンラインでの申し込み方法と端末が届くまで

契約事務手数料が無料となるため、今回はオンラインで申し込みました。

手順は以下のとおりで非常に簡単です。

STEP1	公式サイトにアクセスし「商品を購入する」をタップ
STEP2	希望の機種を選んで購入手続きを行う
STEP3	申し込み完了後、登録したアドレスに「本申し込み完了」メールが届く

本人確認書類も、個人情報入力時にアップロードできます。

申し込みが完了すると「本申し込み完了」メールが届き、手続きは完了です。

端末は「正午までに申し込んだ場合は当日発送」のため、最短翌日に指定の配送先に届きます。
編集部では午後に申し込みをしたため翌日発送となり、申し込みの翌々日に端末が届きました。

▲端末が入った箱には、SIMカードが貼り付けられています。

A004ZTの付属品は以下のとおりです。

A004ZTの付属品

電池パック（ZEBBG1）
USBケーブルTypeA／C（ZEDBG1）
SIMピン
クイックスタート
お願いとご注意
Wi-Fi名（SSID）シール

なお、ACアダプタは付属していません。
必要な場合はACアダプタ（別売）を購入しましょう。

バッテリーやSIMカードなどの設定を行う

利用前にバッテリーとSIMカードの装着をが必要です。
まずは同梱されている、バッテリーの装着を行いましょう。

▲端末裏のカバーを外し、バッテリーを装着します

バッテリーの取り付け法

端末が入った箱の中からバッテリー（画像・右）を取り出す
端末の裏蓋（画像・左）を取り外す
バッテリーをセットしたら、裏蓋を取り付ける

続いてSIMカードをセットしていきます。

「Pocket WiFi 5G A004ZT」では、小さなnanoSIMカードを使うので、取り扱いには注意が必要です。
不慣れな人は、以下の画像を参照してください。

▲nanoSIMカードを台紙から切り離す際は、力を入れすぎないように注意してください

▲付属のピンを穴に差し込むと、トレイが引き出されます

▲引き出されたトレイ（左）と、切り離したSIMカード（中）です

▲ピンで引き出したトレイに、画像の向きでSIMカードを乗せてから装着します

SIMカードの取り付け法

付属のピンを使って端末のSIMカードトレイを引き出す
引き出したトレイに、切り離したnanoSIMを乗せる
端末にトレイをセットする

速度やつながりやすさ、使用感も徹底調査

▲編集部員が自宅や通勤時に、実際に利用しながら調査しました

これらのセットアップが完了したところで、さっそく実測値を測ってみました。
結果は以下の通りです。

東京都・中野区での速度検証結果（A004ZT）
	平日12:00平均	平日22:00平均	週末12:00平均	週末22:00平均
下り速度	51.7Mbps	64.5Mbps	27.1Mbps	43.2Mbps
上り速度	14.4Mbps	6.5Mbps	10.3Mbps	9.7Mbps
Ping値	53ms	25ms	40ms	44ms
使用感 ★5…快適 ★4…良好 ★3…可能 ★2…困難 ★1…不可	web閲覧 ★★★★★ 動画視聴 ★★★★★ 2台接続 ★★★★★	web閲覧 ★★★★★ 動画視聴 ★★★★★ 2台接続 ★★★★★	web閲覧 ★★★★★ 動画視聴 ★★★★★ 2台接続 ★★★★☆	web閲覧 ★★★★★ 動画視聴 ★★★★★ 2台接続 ★★★★★

※平日は月〜金のうち2日間、同時刻に3回づつ計測した合計6回の平均値、週末は土日に3回づつ計測した合計6回の平均値を記載
※使用感における「動画視聴」はYouTube画質480pで、「web閲覧」はYahoo!トップページでそれぞれ検証

下り実測値はおよそ50Mbps、比較的速いと言える数値が出ました。

いわゆるクラウドSIM型の場合は10〜20Mbpsなので、おおむね2倍の速度と言ってもいいでしょう。

Webはもちろん、2台の端末で動画視聴を行っても問題はありませんでした。

▲東京メトロ・西新宿駅でも検証を実施しました。

続いて、地下での使い勝手についても東京メトロ・西新宿駅構内にて調査を実施しました。

速度計測のほかWeb閲覧とYouTube視聴を試した結果は以下の通りです。

地下鉄駅構内（東京メトロ・西新宿駅）での検証
	平日12:00平均	平日18:00平均
下り速度	204.7Mbps	116.6Mbp
上り速度	15.7Mbps	10.6Mbps
Ping値	55ms	41ms
YouTube視聴 ★5…快適 ★4…良好 ★3…可能 ★2…困難 ★1…不可	評価：★★★★★ 感想：サクサクと快適に視聴が可能	評価：★★★★★ 感想：サクサクと快適に視聴が可能
web閲覧 ★5…快適 ★4…良好 ★3…可能 ★2…困難 ★1…不可	評価：★★★★★ 感想：サクサクと快適に閲覧可能	評価：★★★★★ 感想：サクサクと快適に閲覧可能