クラウドWiFiの評判をユーザー調査と実機検証で徹底解説

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クラウドWi-Fiの評判を徹底調査

「クラウドWiFi」は、20〜100GBまで幅広いプランを提供する「完全縛りなし」のポケット型Wi-Fiです。

3大キャリアのエリアに対応し、安価でつながりやすい特徴を持つ「クラウドSIM」回線を利用しています。

クラウドSIMとは?
  • 3大キャリアの回線を使用するので対応エリアが広い
  • キャリア系・WiMAXよりも安価なサービスが多い
  • 通信速度は下り最大150Mbpsと遅い
  • SIMカード不要でWi-Fiが利用可能

クラウドWiFi最大のメリットは何といっても「利用期間の縛りがない」ことです。
編集部が行った調査でも「縛りなし」はユーザーから好評でした。

また、プランは「20GB」「50GB」「100GB」の3種類があり、いつでも変更が可能です。
加えて、クラウドWiFiは134の地域や国で利用できるというメリットもあります。

それらを考慮すると、クラウドWiFiがおすすめなのは以下のような人となります。

「クラウドWiFi」がおすすめな人
  • 縛りなしのポケット型WiFiを探している人
  • 海外でも手軽にWi-Fiを使いたい人
  • 使用するデータ容量が変動する可能性がある人

この記事では「クラウド WiFi」ユーザーの口コミや、実際に編集部が利用した印象などをまとめています。
ポケット型WiFiを検討中の人は、ぜひ参考にしてみてください。

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この記事のもくじ

クラウドWiFiの基本概要

クラウドWi-Fiの料金プラン
▲引用:公式より

クラウドWiFiは2013年からインターネットサービスを展開している「株式会社ニッチカンパニー」が運営しています。
基本情報は以下の通りです。

クラウドWi-Fiの基本情報
回線種類 クラウドSIM
データ容量 最大100GB
最大通信速度
  • 下り:150Mbps
  • 上り:50Mbps
月額料金
  • 20GBプラン:2,580円
  • 50GBプラン:2,980円
  • 100GBプラン:3,718円
契約期間 なし
※最低利用期間は「1ヶ月」
事務手数料 3,300円
解約違約金 なし
データ追加 なし
主なオプション
  • 安心補償フル :550円
  • 安心補償ライト:275円
特典 なし
お試し なし
支払い方法 クレジットカード
海外利用 対応(134の国や地域)
運営 株式会社ニッチカンパニー

クラウドWi-Fiの料金プランは「20GB」「50GB」「100GB」の3種類があります。
どのプランにも契約期間はなく、最低利用期間の1ヶ月が経過した後は、いつ解約しても解約金が発生することはありません

また、端末は無料レンタルのため初期費用を安く済ませることが可能です。
ただし、解約時に端末を返却する必要があります。

クラウドWiFiに関する評判は?ユーザーの口コミを紹介

利用者の声

クラウドWiFiについては、ネット上の口コミがあまり多くありません
そこで、クラウドWi-Fiユーザーに独自のアンケート調査を実施しました。

集まったユーザーの口コミを紹介していきます。

東京都在住・40代前半/男性
戸建て/3人暮らし

コスパ良しです!

男性1
以前利用していた他社より安かったので、最安値かはわかりませんが安いと感じました。また、解約時期の縛りが無いので使いながら他も検討できる点が非常に良いと思いました。

北海道在住・20代前半/男性
戸建て/2人暮らし

クレカ以外でも支払えれば…

男性2
クラウドWiFiの料金について良かった点は、毎月の料金が安く月間100GBで3,718円程の料金で利用できる点です。クレジットカード以外で支払いができたら完璧です。

東京都在住・40代後半/男性
マンション/1人暮らし

昼の時間帯でも大丈夫です

男性1
ポケットWi-Fiだったので通信速度が安定しているか不安でしたが、お昼時でも通信速度が遅くなる事がなくYouTubeなどの動画を見て昼休憩時間を過ごす事が出来ます。

広島県在住・40代前半/男性
戸建て/4人暮らし

複数人利用時は難あり

男性2
一人で利用する際なら大丈夫ですが、ビデオ通話をしていると途切れがちになってしまいますし、二人や三人で使っていると非常に遅くなるので、あまり使い勝手は良くないです。

和歌山県在住・30代前半/男性
マンション/3人暮らし

「縛りなし」は魅力的

男性1
料金は安いとは思わないです。容量の少ない20GBは使用頻度の少ない人であればとてもお得に感じると思います。契約期間の縛りがないので、解約時の心配がないのは魅力です。

東京都在住・30代後半/男性
戸建て/5人暮らし

電車や駅だと遅いです

男性2
動画を視聴したり、ゲームをしたりしても、ほとんど問題なく利用できます。ただ、混雑している時間帯や場所、特に電車内や駅構内では、速度が遅く感じることがあります。

【調査概要】調査名:クラウドWiFiの満足度に関するアンケート
●対象者:クラウドWiFiを利用している方14名
●実施期間:2023年7月
●調査方法:インターネットによるアンケート
●調査主体:株式会社FREEDiVE

ユーザーからは「縛りなし」に対して好意的な意見が多い結果となりました。
一方で、混雑する時間や場所での利用や、複数人での利用時の速度低下についてはネガティブな反応もありました。

しかし、これらはクラウド Wi-Fiではなく「クラウドSIM」という仕組みに由来する問題です。
「クラウド WiFiの評判が悪い」ということではないと言っていいでしょう。

クラウドWiFiのメリットや強みは?

メリット

ユーザーアンケートと実機検証からわかった「クラウドWiFi」の主なメリットを以下にまとめました。

クラウドWiFiのメリット
  • 契約期間の縛りがない
  • プラン変更が可能
  • 海外134の国や地域で使える
  • 端末代が無料のため初期費用が安い

クラウドWiFiの大きな強みとして、契約期間の縛りがないことが挙げられます。
「最低レンタル期間」の1ヶ月経過後はいつ解約しても違約金がかからないので、短期間の利用も可能です
また、30GB〜100GBの3種類のプランも契約後の変更が可能となっています。

海外利用は手続き不要な上、134もの国や地域に対応しています。
さらに、クラウドWiFiでは端末を無料でレンタルして利用します。
解約時に端末を返却する手間はあるものの、初期費用を抑えられる点はメリットといえるでしょう。

クラウドWiFiがおすすめの人は?

灰色りソファでつくろぐ女性

メリットから考えられる「クラウドWiFiがおすすめの人」は以下の通りです。

クラウドWiFiがおすすめな人
  • 短期利用を想定している人
  • 海外でも手軽にWiFiを使いたい人
  • 使用するデータ容量が変動する可能性がある人

クラウドWi-Fiには契約期間の縛りが無いため、1〜2ヶ月といった短期利用を想定している人や、「ポケット型Wi-Fiを一度使ってみたい」と考えている人にも最適です。

また、134の国やエリアで利用できるため海外利用が多い人にも向いています。

プラン変更が可能なため、契約後に「もっと容量が欲しかった」「100GBも使わなかった」となった場合も簡単に変更することが可能です。
契約するデータ量で迷っている人も安心して契約できるでしょう。

クラウドWiFiのデメリットや弱みは?

デメリット

続いて、クラウドWiFiの主なデメリットを以下にまとめました。

クラウドWiFiのデメリット
  • 月額料金が最安ではない
  • 通信制限がある
  • 初月の料金が日割りではない
  • 口座振替に対応していない

クラウドWiFiの月額料金自体は安くありません
そのため、利用期間が長くなればなるほど、支払い総額も他社より増えていきます。
また、データ量は無制限ではありません。

細かい部分では、契約初月の日割りに対応していないこともデメリットと言えそうです。
「契約は月始め・解約は月末」の手続きをおすすめします。

なお、支払い方法はクレジットカードのみとなっています。

クラウドWiFiがおすすめできない人は?

赤いソファでくつろぐ女性

メリットから考えられる「クラウドWiFiがおすすめできない人」は以下の通りです。

クラウドWiFiがおすすめできない人
  • 最安値でポケット型WiFiを使いたい人
  • 容量無制限プランを探している人
  • 高速の通信環境が欲しい人

クラウドWiFiの月額料金自体は他社に比べて安いわけではありません
そのため「縛りなし」や「プラン変更が自由」、「海外に強い」といった特徴にメリットを感じない人には割高感があるでしょう。

また、クラウドWiFiの最大データ容量は100GBのため、無制限プランを探している人にもおすすめできません(データ無制限で利用できるポケット型Wi-Fiは「楽天」のみです)。

加えて、クラウドWiFiは「クラウドSIM」タイプのため、速度はそれほど速くありません。
そのため、大人数での使用やオンラインゲームでの使用などを想定している人にも不向きといえます。

他社ポケット型WiFiとの比較

AorB

「クラウドWiFi」の他にも、多くのポケット型WiFiが存在しています。
100GBプランを展開している主要各社と、特徴を比較してみました。

クラウドWiFi どこよりもWiFi MUGEN WiFi ゼウスWiFi
月間
データ
容量
  • 20GB
  • 50GB
  • 100GB
100GB
  • 30GB
  • 50GB
  • 100GB
月額料金
  • 20GB:2,580円
  • 50GB:2,980円
  • 100GB:3,718円
  • 1~36ヶ月目:3,058円
  • 37ヶ月目以降:2,508円
3,190円〜
  • 30GB:2,508円
  • 50GB:3,278円
  • 100GB:3,828円
プラン
変更
不可
契約期間 なし
※最低レンタル期間1ヶ月
2年間
違約金 なし 2,508円 3,300円 月額基本料1ヶ月分
通信速度
下り最大:150.0Mbps
上り最大:50.0Mbps
通信制限
  • 月間データ通信量を超えると翌月1日まで128kbpsに低下
  • 1日4GBを超過した場合翌日0時まで128kbpsに低下
  • 月間100GBを超過すると翌月1日まで128kbpsに低下
  • 月間データ通信量を超えると翌月1日まで128kbpsに低下
海外利用 134の国や地域で利用可 不可 135の国や地域で利用可 135の国や地域で利用可
5G通信
非対応
支払い
方法
クレジットカード クレジットカード
  • クレジットカード
  • 口座振替
    ※オプション
クレジットカード

100GBで比較してみると、「どこよりもWiFi」が最も安くなっています。
ただし、「どこよりもWiFi」は1日4GBを超過した場合、翌日0時まで速度制限(128kbps)がかかることがわかります。

また、「ゼウスWiFi」は「クラウドWiFi」と同様に複数のプランがあります。
しかし、月額料金を比較すると「ゼウスWiFi」は30GBプランのみが安く、プラン変更ができません

このように、各社にはメリットとデメリットが存在します。

今回比較した3社と比べると、「クラウドWiFi」は唯一契約期間の縛りがなく、解約金もないことがわかります
また、プラン変更が可能なクラウドWiFiは、他社よりも柔軟な使い方ができるポケット型Wi-Fiであるといえるでしょう。

クラウドWiFiの料金について解説

電卓

ここからは、クラウドWiFiの料金について解説していきます。

データ容量が異なる3種類のプランがある

クラウドWi-Fiのプラン

クラウドWiFiには「20GB」「50GB」「100GB」の3種類のプランがあります。
そこでクラウドWiFiと同じように複数のプランがあるポケット型Wi-Fiと月額料金を比較してみましょう。

クラウドWiFi モンスターモバイル ゼウスWiFi
契約期間 なし 2年契約 なし 2年契約
※スタンダードプラン
なし
※フリープラン
月額料金
  • 20GB:2,580円
  • 50GB:2,980円
  • 100GB:3,718円
  • 20GB:1,980円
  • 50GB:2,530円
  • 100GB:2,948円
  • 20GB:2,640円
  • 50GB:3,190円
  • 100GB:3,938円
  • 30GB:2,508円
  • 50GB:3,278円
  • 100GB:3,828円
  • 30GB:3,168円
  • 50GB:3,828円
  • 100GB:4,708円
解約
違約金
なし 3,300円 なし 月額基本料1ヶ月分 なし
プラン変更 プラン変更は自由
  • 可能
    ・データ容量が増加する変更
    ・「2年契約プラン」への変更
  • 不可
    ・データ容量が減少する変更
    ・「縛りなしプラン」への変更
プラン変更不可

クラウドWiFiは契約期間の縛りがありません。
「モンスターモバイル」と「ゼウスWiFi」には2年間の契約プランと、縛りなしの2種類があります。

2年契約も含めた月額料金最も安いのは「モンスターモバイル」でした。
一方、クラウドWiFiと同様に契約期間がないプランと比較すると、クラウドWiFiが最も安いことがわかります。

また、クラウドWiFiには「契約後のプラン変更が可能」というメリットがあります。

他社と比較した結果、クラウドWiFiは契約期間の縛りがないポケット型Wi-Fiの中では最安であり、いつでもプラン変更ができる、使い勝手の良いポケット型Wi-Fiといえるでしょう。

また、「20GB」「50GB」「100GB」のそれぞれのプランで、どのようなことができるのかについては、こちらで解説しています。

初期費用はいくら?

クラウドWiFiはレンタル式のポケット型WiFiのため、端末を購入する必要がありません。
そのため初期費用でかかるのは、事務手数料の3,300円のみです。

クラウドWiFiは初期費用を抑えたい人にもおすすめです。

データの追加購入はできないがプラン変更は可能

クラウドWiFiはデータチャージに対応していませんが、契約後のプラン変更が可能です。
また、データ容量の少ないプランへの変更にも対応しています。

毎月20日までに申請をすれば、翌月1日から変更後のプランを利用できます。
プラン変更の手数料は2,200円です。

海外利用(ローミング)が安い

クラウドWi-Fiは海外利用可能

クラウドWiFiは海外134の国や地域と、広範囲で使えます。
利用料も他社に比べて比較的安く設定されています。

クラウドWi-Fiと同様に、広く世界で利用できる「ゼウスWi-Fi」と比較してみました。

1GBのローミング料金
クラウドWiFi ゼウス WiFi
アジア 700円~1,450円 680円~2,720円
アフリカ 1,050円~3,250円 1,210円~2,880円
北アメリカ 1,050円~3,450円 1,210円~1,380円
オセアニア 1,050円~1,550円 1,210円~1,380円
西欧 750円~1,600円 1,210円~2,020円
北欧 900円~1,200円 1,210円~2,020円
中東 700円~2,050円
南アメリカ 1,200円~2,500円 1,050円~2,720円
東欧 700円~2,000円 1,210円~2,020円

国によって多少の差はありますが、基本的にはクラウドWi-Fiの利用料金が安くなっています。

クラウドWiFiの速度について解説

ここからは、クラウドWiFiの通信速度について解説します。

クラウドWiFiが利用する「クラウドSIM回線」は、場所を選ばずつながりやすいというメリットがある一方で、WiMAXなどと比べると通信速度が遅いというデメリットがあります。
その前提を理解した上で速度について見ていきましょう。

最大通信速度と実測値はどれくらい?

クラウドWiFiの最大速度は、以下のとおりです。

クラウドWiFiの最大速度
最大下り速度 150Mbps
最大上り速度 50Mbps

最大速度は「ベストエフォート型」と呼ばれる理論値を指し、実際の速度とはまったく異なります。
そのため、実際の速度である「実測値」を確認することが大切です。

また、通信速度は時間や場所といった環境によって常に変化します。
「おおむね、これくらいの速度が出る」という参考値として捉えましょう。

クラウドWi-Fiの参考実測値は以下の通りです。

クラウドWiFiの時間帯別の平均速度情報(直近3ヶ月)
時間帯 下り 上り Ping
23.4Mbps 7.2Mbps 42.0ms
0.7Mbps 4.5Mbps 35.4ms
夕方 55.0Mbps 11.0Mbps 46.0ms
13.8Mbps 3.8Mbps 42.0ms
深夜 21.1Mbps 20.3Mbps 41.0ms

みんなのネット回線速度より
(朝は5:00~8:59、昼は12:00~12:59、夕方は16:00~18:59、夜は20:00~22:59、深夜は0:00~4:59)

3ヶ月の平均速度では、昼は10Mbps以下と遅い傾向にありますが、朝、夕方、深夜は20Mbps以上と安定しています。

一般的に10〜20Mbps程度の下り速度があれば、動画視聴やSNSなどを利用していて「遅い」と感じることは少ないでしょう。

高画質の動画視聴やオンラインゲーム(特に格闘やシューティングジャンル)などの用途でなければ充分に利用できそうです。

あくまで目安となりますが、下り速度については下図も参考にしてください。

通信速度ごとの快適度イメージ
▲10〜20Mbps程度の下り速度があれば、通常利用ではそれほど問題ないとも言えます

他のポケット型Wi-Fiと速度を比較

クラウドWiFiの速度を他社のポケット型Wi-Fiと比べてみました。

主要なポケット型Wi-Fiの実測値
サービス名(端末) 回線種類 平均下り速度
クラウドWiFi クラウドSIM 32.3Mbps
THE WiFi クラウドSIM 17.6Mbps
ZEUS WiFi クラウドSIM 14.7Mbps
UQ WiMAX
(Speed Wi-Fi 5G X11)
WiMAX 57.5Mbps
ドコモ
(Wi-Fi STATION)
キャリア 92.1Mbps

※引用:みんなのネット回線速度

クラウドを他社と比較してみると、専用回線を有するWiMAXやドコモの方が速い結果となりました。
一方で、クラウドSIMではそれほど差がないことがわかります。

繰り返しになりますが、速度はドコモなどのキャリア系やWiMAXが優れています。
しかし、WebやSNS、動画視聴などの用途であればクラウドSIMのポケット型Wi-Fiでも十分です。

速度が遅い時の対処法はこの4つ

ローディング中のイメージ

「速度が遅い」と感じたときは、以下の対処法を試してみましょう。

速度が遅いときの対処法
  1. 電源を入れ直す
  2. 場所を変える
  3. 接続する端末を減らす
  4. 接続する端末の設定を見直す

ルーター側(ポケット型Wi-Fi端末)に速度遅延の原因がある際には、再起動すると解消されることがあります。
電波が届きづらい場所・人が多い場所などで利用中の場合、移動すると通信速度が改善される可能性がある点も要チェックです。

またWi-Fi接続するPC・スマホなどの端末台数を減らすと、通信速度が速くなるケースもあります。

接続するPCなどの設定が省電力モードになっていたり、電池の残量が少なくなっていたりする場合などにも通信速度が遅くなるケースがあるため、必要に応じて利用機器の状況も確認すると良いでしょう。

クラウドWiFiのデータ量について解説

容量

クラウドWiFiは、20GB・50GB・100GBの3つのデータプランから選べます。
ここからは、それぞれのデータ通信量について詳しく見ていきましょう。

3つのプランで何ができるか比較

クラウドWiFiの3つのデータ通信量では、何がどの程度できるのでしょうか。
クラウドWi-Fiの公式サイトには、以下の目安が掲載されています。

クラウドWi-Fiのプラン別容量イメージ
公式より

100GBであれば、動画視聴やSNS利用といった用途において、データ通信量が不足することはなさそうです。

速度制限の条件と内容

クラウドWiFiは毎月のデータ通信量を超過すると制限がかかり、下り速度最大128kbpsまで低下してしまいます。
128kbpsはメールを送るのにも苦労するほど低速です。

また、クラウドWiFi東京はデータチャージができないため、一度速度制限がかかってしまうと翌月自動的に解除されるまで待つしかありません
速度制限はなんとしても避けたい事態なのです。

クラウドWi-Fiでは、契約時に発行される「指定のアドレス・ユーザー名・パスワード」を使うことで当月分のデータ使用量を確認することができます
こまめにデータ量をチェックすることをおすすめします。

クラウドWiFiの対応エリアについて解説

WiMAXの利用エリア

クラウドWiFiの提供エリアは全国となります。
クラウドSIMによってdocomo・SoftBank・auの回線が利用できるため、幅広いエリアをカバーしています。

一方でクラウドWiFiが繋がらないエリアは、以下の通りです。

  • docomo・au・SoftBankのサービスエリア外
  • 地下などの電波が届きにくい場所
  • 対応外の地域など

各キャリアの対応エリアについては以下の公式サイトで確認することができます。
契約前に、自身の利用エリアが対応しているかチェックしましょう。

docomo 通信・エリア | NTTドコモ
au エリア | スマートフォン・携帯電話 | au
SoftBank サービスエリアマップ | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク

5G通信には未対応

今後急速に拡大するであろう5G環境ですが、残念ながら、今のところクラウドWiFiは5Gに対応していません

クラウドWiFiが「繋がらない」は本当か?

クラウドSIM型のポケット型WiFiは3大キャリアの回線が利用できるものの、一部の山間部や地下などといった「つながりにくい場所」は存在します。

しかし、基本的には対応エリアは広く、つながりやすいと考えて良いでしょう。

クラウドWiFiの端末について解説

クラウドWi-Fiで使用されている端末

クラウドWiFiには2種類の端末があり、プランによって使える端末が異なります。
両端末の特徴を表でまとめました。

U2s U3
使用プラン 20GB
50GB
100GB
重量 149g 125g
サイズ 127×66×14(mm) 126×66×10(mm)
連続使用可能時間 約12時間
最大通信速度 下り:最大150Mbps
上り:最大50Mbps
最大接続台数 5台 10台
バッテリー容量 3,500mAh 3,000mAh
充電ポート Micro USB USB Type-C

どちらも液晶ディスプレイのないスタイリッシュな端末となり、スペック上も大きな違いはありません。
連続使用時間は「12時間」とあり、編集部の検証でもバッテリーは充分でした。

最大接続台数には差がありますが、そもそもポケット型WiFiは同時に複数台接続すると速度が大きく低下します

「U3なら10台も同時に使える」という期待はせずに、どちらの端末でも「快適に利用できるのはせいぜい2〜3台程度」と考えたほうが良いでしょう。

細かい部分に見えますが「充電ポート」の違いは意外と重要です。
「U2s」では、Micro USBコネクタを利用しているため、USB Type-Cに比べると汎用性は劣ります

なお、どちらの端末にも充電アダプターは付属せず別売となっています(1,650円)。

クラウドWiFiの端末はレンタル品

クラウドWiFiでは、端末レンタルを採用しています。
レンタル料金は無料ですが、解約時には端末を返却しなければなりません。
その際の送料なども利用者負担なので、あらかじめ確認しておきましょう。

端末補償オプションは2種類

クラウドWiFiはオプションで端末補償をつけることができます。
端末補償は2種類あり、以下のように補償内容が異なります。

オプション名 月額料金 内容
安心補償ライト 275円
  • 破損/故障/水漏れが全額補償
  • 紛失/盗難/バッテリーの劣化は補償外のため、端末代金として16,500円の負担が発生
安心補償フル 550円
  • すべてのトラブルに適用され、全額補償

もし加入するのであれば、月額料金とニーズにあわせて選びましょう。

クラウドWiFiを実際使ってみた

クラウドWi-Fiの端末が入っている箱

ユーザー調査とともに、編集部でも実際にクラウドWiFiを契約して利用してみました。

届いたU2sはリフレッシュ品(中古)ということですが、見た目は綺麗で気になるところはありませんでした。
電源を入れ、さっそく速度計測を行った結果は以下の通りです。

東京都・中野区での速度検証結果
  平日12:00平均 平日22:00平均 週末12:00平均 週末22:00平均
下り速度 24.1Mbps 18.8Mbps 15.7Mbps 28.6Mbps
上り速度 4.2Mbps 7.9Mbps 15.2Mbps 22.8Mbps
Ping値 27ms 50ms 58ms 51ms

※平日は月〜金のうち2日間、同時刻に3回づつ計測した合計6回の平均値、
※週末は土日に3回づつ計測した合計6回の平均値を記載

スピードテスト結果
▲検証ではソフトバンク回線のみにつながりました。

続いて、人混みや地下での使用感を検証すべく、東京メトロ・西新宿駅構内にて調査を実施しました。

クラウドWi-Fiを地下鉄駅構内で使用する編集部員

速度計測のほか、web閲覧とYouTube視聴を試した結果は以下の通りです。

地下鉄駅構内(東京メトロ・西新宿)での検証
  平日・昼平均 平日・夕方平均
下り速度 25.9Mbps 1.5Mbps
上り速度 13.3Mbps 4.8Mbps
Ping値 40ms 63ms
YouTube視聴
★5…快適
★4…良好
★3…可能
★2…困難
★1…不可
  • 評価:★★★★☆
  • 感想:ストレスなく、快適に閲覧可能
  • 評価:★☆☆☆☆
  • 感想:表示自体も遅く、再生されるまでに1分以上かかる。再生後もスムーズな視聴は望めない
web閲覧
★5…快適
★4…良好
★3…可能
★2…困難
★1…不可
  • 評価:★★★★★
  • 感想:ストレスなく、快適に閲覧可能
  • 評価:★★☆☆☆
  • 感想:正しく表示されるまでに数十秒はかかり、ページが変わる度に同様の状態となる

※検証は昼(12:00〜14:00)、夕方(17:00〜19:00)に実施
※3回づつ計測した平均値を記載
※YouTubeは画質480pで視聴、webはYahoo!トップページを閲覧

今回の検証では、通勤ラッシュである夕方になると速度が一気に落ちました
すべてのクラウドSIM型に言えることですが、動画視聴はおろか、web閲覧も困難な状況となります。

2週間利用した使用感とおすすめな人は?

クラウドWi-Fiを屋外で利用する編集部員

他クラウドSIM型と同様に、都心部で2週間ほどの使用においてはストレスを感じることはありませんでした。
液晶がない端末のため不便を感じるかと思っていましたが、実際は薄型で持ち運びしやすいメリットの方が大きかったです。

速度やつながりやすさに関しては問題がないため、「いつでも解約可能」「海外134の地域で利用可能」といったクラウドWi-Fiの特徴をメリットだと感じる人にはおすすめのポケット型WiFiと言えるでしょう。

クラウドWi-Fiの公式サイトはこちら

クラウドWiFiの解約方法について

解約

ここからは、クラウドWiFiの解約方法について紹介します。

解約方法は公式HPの専用フォームからのみ

クラウドWi-Fiのマイページ
▲マイページはシンプルなつくりなので戸惑うことはないでしょう

解約する際は、クラウドWiFiの公式サイトのマイページにある専用フォームから申請します。
解約の締切日は毎月15日で、15日以降の申請は翌月末の解約となるため注意が必要です。オプションの解約についても同様です。

解約時は端末の返却を忘れずに

解約申請が受理されると、端末の返却に関する詳細メールが届くので、その内容に従うことになります。
返送期日は「解約月の翌月1日午前中までの消印」で発送します。
返却時の送料は利用者負担となるので注意が必要です。

また、端末の外箱や取扱説明書、リセットピンを紛失していても弁償代金は発生しません
外箱がない場合は、緩衝材などを用いて端末が破損しないように梱包し、返送しましょう。

クラウドWiFiについてよくある質問

クエスチョン

クラウドWiFiについてよくある、以下の質問とその回答を紹介します。

毎月の支払い方法は?

クラウドWiFiはクレジットカードの支払いのみ対応しています。
JCB 、VISA、MasterCard、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブの5つのクレジットカードが利用可能です。

バッテリーの充電時間はどれくらい?


▲液晶のない端末の場合は、とくに電池残量に注意が必要しましょう

クラウドWiFiの端末は、液晶がないため「フル充電」かどうかの判断が難しいです。
2週間ほどの検証から、基本的には約2時間ほどでフル充電になると考えて問題なさそうです。

端末の交換は可能?

クラウドWiFiの端末は、契約から1年間は無償交換補償がついているため、初期不良であれば無償で交換してもらえます。

それ以降は端末補償オプションに加入していれば無料で、オプションに加入していなければ27,500円で交換が可能です。

問い合わせ先やサポート依頼はどうすればいい?

クラウドWiFiは、公式サイトのトップページにある「チャット機能」から問い合わせや手続きができます。

クラウドWi-Fiのチャットサービス
▲問い合わせフォームもチャット内にあります

なお、電話によるサポートなどは行っていません。

最低利用期間は?

クラウドWiFiには契約期間がありません。
ただし、最低レンタル期間として1ヶ月以上は利用する必要があります。

クラウドWiFiの評判に関するまとめ

クラウドWi-Fiのポケット型端末

ユーザー調査と実機検証、他社との比較を行った結果、クラウド WiFiは契約期間(解約金)がないため、短期利用に最適なポケット型Wi-Fiだとわかりました。

また、20〜100GBの3プランから選ぶことができる上に、必要に応じてプラン変更も可能なため、環境の変化にも柔軟に対応してくれます。

スペックとしては地下などの一部を除き、平日・週末の昼夜問わず安定して利用することができました。
つながりやすさや速度は場所や時間などにより異なりますが、通常のネット利用であれば充分な品質と言えます。

「クラウドWiFi」がおすすめな人
  • 縛りなしのポケット型WiFiを探している人
  • 海外でも手軽にWi-Fiを使いたい人
  • 使用するデータ容量が変動する可能性がある人

クラウドWi-Fiの公式サイトはこちら